84pの小説

ケルベロス

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84gzatu

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知らない人も最近では少ないと思うが、一応解説。
ケルベロスはギリシア神話で、ラドンやヒュドラの兄弟として生まれ、
地獄の門番の役目を持つ、青銅の声を持つ三つ首の獅子で、英雄ヘラクレスによって、発狂死させられた。

なんか最近、やけにマンガや小説でコイツの名前を耳にする気がする、
しかも犬だったり、太陽の獣だったり、首が2つだったり4つだったり、普通の声だったりする。
これはあくまでも名前を借りてきただけのキャラクターなので、設定の変更はそんなに問題は無いと思うのだが、
たまに「このモンスターがこんなに弱い訳ないだろ!」とか「このモンスターが2つ首な訳ねーだろ」というアンチ意見を聞く。

だが、そもそもケルベロスの公式設定は存在していない、というより立証できない、
原作者は生きてる・死んでるの以前に不明だし(書いたとされる人間が居たとしても立証不能)、
元ネタのギリシア神話の本を何冊か読んでも、それぞれにかなり食い違いが見られる。
(ケルベロスが犬か獅子か、皮膚は黒か白か、尻尾が蛇だったり普通だったり。)

他の妖怪・神・悪魔にも言える事だが、これは複数の人間が語り継いできた物なので、
途中で改変が入ったり、別の神や悪魔と一体化してたりもするのも当たり前、オフィシャルなんて存在しない。

大抵の創作に共通するイメージは『凶暴』・『強大なパワー』・『獣』といったイメージを持つが、
創作の生物なので、『最もメジャーな姿』が一般的な姿と言うのが『ケルベロス本来の姿』というのに相応しい、
これからのケルベロスは『普通の尻尾の凶暴でバカデカイ犬』という解釈なりそうだ。

その他、イメージが変わった創作上の生物、
吸血鬼(最近では家主の許可が無くとも家に入れるみたい。)
フランケンシュタイン(博士の名前じゃなく、改造人間自身の名前として扱われてるよね。)
ドラゴン(悪役から正義の味方に、中国の龍との一体化が大きいか。)
死神(鎌を持ってる骸骨って、どこの神話の誰さんなの? 知ってる方は掲示板か拍手で教えてくれると嬉しいです。)
ゾンビ(蛇じゃなくて死体自体の事を指す名称になってるよね。)
キメラ(元ネタをキマイラ、合成獣をキメラと呼ぶのが流行り。)

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