84pの小説 遊義皇第八話(旧)


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快感1タッチナベコゲ! 売り上げ22万個突破。
アイディア商品の開発で知られる倉塔夫妻の最新発明、「ナベコゲ」。
油汚れ・黒コゲを12秒ほどで簡単に落としきると言う画期的な商品。
1つ100円で半永久的に使用可能、更に焼き鳥作りにも応用できると言う多様性もあり、
主婦だけでなく、レストランなどでも利用されている。公談社発行、5年前のスリップ3月号見出しページより抜粋。

(作者視点)
   「暇だなー。」
アメリカ行きの飛行機の中、シャモンは誰に、と言う訳でもなく言葉を吐き出した。
   「…それでは……デュエルでもしますか?」
旧幹部灸焔兄弟の紹介で幹部入りした新幹部のエビエスはピアスで埋まった顔で無理矢理笑顔を作り出した。
…痛い痛くないの以前に目は見えてるんだろうか、他人からは喋ってる口以外のパーツがどこに有るかすら分からないのに。
   「いいよ、アメリカに着いたらヴァイソンダーヅを嫌ってくらい相手にしなきゃいけないしね、温存しなきゃ。」
   「…シャモン様、日本から連絡が入りました、2つです。」
彼はどこに無線機を持ってるかは知らないが、突如として喋りだした。
   「まず1つ目、巳式が負けました。」
   「降りるよエビエス、目標地はオセロ村。」
シャモンは迷う事も無く即座にジャンボジェットを占拠する作戦を立てる。
   「落ち着いてください、
    もう1つの通達はクロックからです、猩々鬼の説得に成功したそうです。」
   「ああそう、じゃあ行き先はドミノ町の本部に変更だね。」
連れ戻しても連れ戻さなくとも飛行機をハイジャックする気だったのか? お前は?
   「それでは作業効率が最悪です、まずヴァイソンダーヅを制圧して後顧の憂いを無くしましょう。」
   「…後顧の憂いってなに?」
   「不安要素の事です、猩々鬼との再会に万全を期してからにしましょう。」
   「…それも良いかもね、猩々鬼が居ない間にメンバーを増えてる、って驚かせるのもアリだよね。」
話が誤魔化されてないか?

(処変わるが、視点変らず作者視点)
福助は毎朝恒例、朝食を食べるとデュエル相手を探すべく、刃咲医院を訪れていた。
今日が例日と違う点を上げるならば、通常は壱華と共に移動するが、本日の壱華は夜遅くまで起きていたので、まだ眠っている。
   「おはよう、刃咲くん。」
   「…おはよう。」
   「元気ないね、まだ風邪抜けないの?」
   「…いや、風邪は抜けたんだがな、変な夢見て寝た気がしないんだ。」
   「聞いてもいい?」
   「ダメ大人店長が見ず知らずの無個性女とデュエルして、
    最終的にダメ大人がぶっ壊れモンスターで一発逆転、とか言う夢。
    同時上映で無個性女が壱華とデュエルして、壱華のコスモクイーンの一撃受けてで逆転負けのオマケ付き。」
   「そのデュエル面白かった? プレイングとかは!?」
夢にまで食いつくって、貴方はどれだけデュエルバカなのかと。
   「…それよりも今日はクロックのところに行くんだろ? 次の電車に乗って帰っちまうから。」
   「クロックさんのイカサマは一回ぐらい見破らなきゃね!」

(しつこいが作者視点)
   「…これで良し、と。」
クロックは正念党への通達を済ませ、そのまま受話器を置いた。
   「俺としては有難いが、お前は良いのか? ウソの報告して?」
   「あぁー、問題ねーよ、
    あとで『ぼくは二封気くんに騙されました』で責任転嫁すっから。」
ようはアレだ、シャモンがオセロ村に来ない様にとりあえず説得したことにする、と言う事らしい。
…が、それでは時間稼ぎには為ってもそれ以上の価値は無い。
   「この村は出る、そして正念党にも戻らない。」
   「…行く先や金に心当たりは有るのか?」
   「行く先は考えてある、金は…まあ生きていくぐらいは出来るんじゃないかな。」
シャッターの向こう側から子供の声らしきものが近づいてくる。
   「ガキ供と言えば…この店はどうするんだ?」
   「放置するしかないな、ここを貸してくれている助姫さんには悪いが・・・。」
そしてシャッターを低い位置で叩く音と、子供の声が聞こえてきた。
   「この店って刃咲先生から借りて…って、オイ!?」
シャッターに少し目をやっている間に二封気は完全に熟睡している。
   「あぁー、思い出した、そういうヤツだったんだよな、お前は。」
まだ叩かれているシャッター。
   「あぁー、少し待てって…。」
クロックの予想通り子供達も居たが、見覚えの無い男も立っていた。
   「オー、クロック第4幹部、コンニチハー。」
ガシャン!

閉めた

強引に開けられた。

立っていたのは金髪長身、青い瞳の外人……これだけ言うと正統派美青年のそれだが、
Tシャツにスパッツ一枚で秋の寒空に外出し、
その寒さの中スマイルを浮かべている筋肉質のオッサンを「正統派美形青年」と呼ぶはずも無い。
   「…クロックさん、お友達ですか?」
クロックは既に男の素性に気が付いている、クロックの名前や肩書きまで知ってるなら確実に正念党員だろう。
   「…あぁー、何しに来た…っつっても分かりきってるか。」
   「イエース! デュエルしにキマシタ! ニックはショオジョーキのクビホシイデース!」
サムライ映画かニンジャ映画の影響か、『首が欲しい』なんて言葉を知っているくせにカタコト、しかもスマイル。
   「あぁー、それならもう必要ねーぞ、俺が説得したからな。」
   「そのハナシならキイテマース! デスガ、ショオジョーキを倒したら幹部入りのハナシは無効にナッテイマセーン!」
…こんな屁理屈が通じる奇妙な組織正念党。
   「筋肉おじさんも二封気さんの知り合いのデュエリストなんですか?」
   「イエース!」
知り合いでは無いだろ。
   「あぁー、悪いな、二封気は今動けないんだ。」
   「じゃあ僕とデュエルしましょう! 筋肉オジサン!」
   「OK、ショオジョーキが来るまでデュエルしましょう!」
   「…オイオイ…。」
   「止めても無駄だろ、この筋肉オヤジも二封気やあんたと同じで福助と精神年齢一緒のダメ大人だ。」
正解。

お互いにディスクを構え、ジャンケンもせずにニックのディスク内蔵の先攻決めマシーンのランプはニック側に点灯した。
   『デュエル!』
   「ワタシが先攻モライマース(手札6)! 〔キラー・トマト〕を召喚! 終了デース!(手札5・伏せ0)」

キラー・トマト 闇属性 植物族 レベル4 ATK1400 DEF1100
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の
闇属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

   「僕のターンですね!(手札6)、〔エレメンタル・ザウルス〕を攻撃表紙で召喚し、〔幻惑の巻物〕!」

エレメント・ザウルス 闇属性 ドラゴン族 レベル4 ATK1500 DEF1200
このモンスターはフィールド上に特定の属性を持つモンスターが存在する場合、以下の効果を得る。
●炎属性:このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
●地属性:このカードが戦闘によって破壊した効果モンスターの効果は無効化される。

幻惑の巻物 装備魔法
装備モンスターの属性を自分が選択した属性に変える。

   「〔幻惑の巻物〕で〔ザウルス〕自身が地属性となります!」
   「ホワイ?」
   「そして攻撃!」
地面を大きく踏みしめ、恐竜は自分以上の大きさを持つトマトへと突撃し、食い散らかした。
〔エレメント・ザウルス〕(攻撃力1500)VS(攻撃力1400)〔キラー・トマト〕
→キラー・トマト破壊、墓地へ、ニックLP8000→7900
   「ナイスデース! 〔キラー・トマト〕効果発動! デッキより…ホワイ?」
破壊されてザウルスの胃袋に完全に収まっても効果を発動する気配するすらないトマト。
   「〔トマト〕の効果は発動しません、〔エレメント・ザウルス〕の効果を知りませんか?」
そしてニックはディスクを操作して、福助の場のカードの効果を確認し、少し考え込んだ。
   「〔幻惑の巻物〕によって〔ザウルス〕自身をガイアトリュビュートにチェンジして効果を無力化、やりますネ!」
   「更にカードを2枚セットして、ターン終了です!(手札2・伏せ2)」
   「ワタシのカウンタァターンデース(手札6枚)、〔天使の施し〕をプレイして3枚引き、2枚捨てマース!」

天使の施し 通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。

禁止解除したから使っても良いが……何だよ、カウンタァターンって。
   「捨てた〔ダンディライオン〕の効果で綿毛トークンツーボディプレイ!
    そしてワタシは〔ロード・ポイズン〕を召喚し、〔エレメント・ドラゴン〕に攻撃しマース!」

ダンディライオン 地属性 植物族 レベル3 ATK300 DEF300
このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」(植物族・風・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。
このトークンは特殊召喚されたターン、生け贄召喚の為の生け贄にはできない。

植物生物と恐竜は追突時にお互いに致命傷を与え、共に息絶えた。
〔ロード・ポイズン〕(攻撃力1500)VS(攻撃力1500)〔エレメント・ザウルス〕→双方破壊、墓地へ。
   「この瞬間、〔ロード・ポイズン〕の効果によってセメタリーモンスターをセカンドライフしマース!」
やっぱり謎の英語を連呼するニック・ゴールド25才。
   「ん? 効果は〔ザウルス〕の効果で無効だろ?」
   「刃咲くん、この場合に墓地に行くのは二体とも同時…
    墓地に行った時には既に〔幻惑の巻物〕は装備されてないから無効にはできないんだ…。」
明日使えるムダ知し……一生涯使う機会の無い状況だよな、これ。
   「これでさっき〔天使の施し〕で墓地に送った植物族最強モンスター〔妖精王 オベロン〕をセカンドライフ!」

妖精王オベロン 水属性 植物族 レベル6 ATK2200 DEF1500
このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する限り、
自分のフィールド上の植物族モンスターは攻撃力・守備力がそれぞれ500ポイントアップする。

墓地から蘇る精霊達の王…その偉大な姿を見た者は…。
   「攻撃力2200? 効果も守備表示で効果発揮って、オベロン自身攻撃できないって意味ねーだろ。」
   「最強ってレベル4以下最強、って意味ですか?」
   「…! このお方は全植物族最強だっ!(2006年2月28日現在)」
子供の歯に布着せぬ言葉に、カタカナすら一文字もなく冷静な解説まで入れて叫ぶエセアメリカ人のニック君。
   「ミーのバトルフェイズ続行ネ! 〔オベロン〕のダイレクトアタックして1枚伏せてエンドネ!(手札4・伏せ1)。」
一人称と語尾は置いといて、福助に迫り杖で普通に殴ってからニックの場に戻るオベロン。
福助LP8000→5800
   「とにかく切り札なんですね、引きます(手札3・伏せ2)、
    〔マンジュ・ゴッド〕を召喚して〔ドリアード〕を手札に加え、〔ドリアードの祈り〕を発動、
    手札の〔ワンジュ・ゴッド〕を生贄にして〔精霊術師 ドリアード〕召喚っ!」

マンジュ・ゴッド 光属性 天使族 レベル4 ATK1400 DEF1000
このカードが召喚・反転召喚された時、自分のデッキから儀式モンスターカード、
または儀式魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。

ドリアードの祈り 儀式魔法
「精霊術師 ドリアード」の降臨に必要。
フィールドか手札から、レベルが3以上になるように生け贄に捧げなければならない。

精霊術師 ドリアード 光属性 魔法使い族 レベル3 ATK1200 DEF1400
「ドリアードの祈り」により降臨、このカードの属性は「風」「水」「炎」「地」としても扱う。

   「〔ワンジュ〕で手札を1枚ドローして、〔リチュアル・ウェポン〕を装備してオベロンを狙撃!」

ワンジュ・ゴッド 光属性 天使族 レベル3 ATK100 DEF100
このカードが儀式魔法カードの生贄となり、墓地に送られた場合、コントローラーはカードを1枚ドローする。(オリカ)

リチュアル・ウェポン 装備魔法
レベル6以下の儀式モンスターのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力と守備力は1500ポイントアップする。

精霊術師 ドリアード 攻撃力1200→攻撃力2700
ドリアードの右腕に細胞単位で据え付けられる弓矢、その砲撃の元、オベロンは何の抵抗も無く砕け散った。
ニックLP8000→7500
   「くううぁあああ! だがオベロン様の遺骸は新たなモンスターの苗床となる! 〔妖怪大戦争〕!」

妖怪大戦争 速攻魔法
フィールド上の妖怪または妖と名の付くモンスターが破壊され、墓地へ送られたときのみ発動する事ができる。
デッキ・手札から破壊されたモンスターと同じ枚数の妖怪または妖と名の付くレベル5以下のモンスターを特殊召喚する。
この時、破壊されたモンスターをゲームから除外する。(さくら氏から頂いたオリカ)

   「テキスト通りの使い方以外の使い方を考案する、これもカードの醍醐味!
     オベロン様の正式名称は〔妖精王オベロン〕、発動条件は満たします!来い 〔妖怪住人 ウダン〕!」
   「『だいごみ』とか『せいしきめいしょう』って…お前、キャラ付けする気無いだろ?」
今気が付いたんですが、これってニック君の実家のアメリカ版でもOKなんだろうか、名前違いますよね?

森の妖怪住人 ウダン 地属性 戦士族 レベル5 ATK0 DEF2300
このカードの攻撃力はフィールド上の植物族×1000ポイントの攻撃力となり、
フィールド上の植物族モンスターは1回のバトルフェイズに2回攻撃宣言ができる。
自分フィールド上の「森の住人 ウダン」1体を墓地に送る事で、手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した場合、このカードは植物族に変更される。(オリカ)

密林の妖怪住人 ウダン攻撃力0→攻撃力2000
   「長くてよく分かんないど…ええっと…。」
   「直訳するとザコカードの〔森の住人 ウダン〕を生贄にした場合は擬似〔隼の騎士〕、
    ただし他の方法で召喚したらただの資源ゴミ、って事だろ?」
   「ゴミ言うなぁあああああ! 恐ろしさを教えてやるからターン終了宣言しろ!」
   「あ、はい、じゃあ終了です(手札1・伏せ2)。」
   「ワタシのターン!(手札5枚)…ふふふ…ミスターフクスケ、あなたはミスを犯しました。」
あ、余裕と口調が戻った。
   「1ターン前のバトルフェイズで〔マンジュ・ゴッド〕の攻撃で〔綿毛トークン〕を倒さなかった!」
つーか、お前がターン終了を強要したんだろ、子供相手に。
   「手札から〔ブラッド・オーキス〕を召喚! 更に効果で〔デス・デンドル〕を特殊召喚!」

ブラッド・オーキス 地属性 植物族 レベル4 ATK1700 DEF1000
このカードが召喚に成功した時、手札から「デス・デンドル」1体を特殊召喚する事ができる。

デス・デンドル 地属性 植物族 レベル4 ATK300 DEF2000
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに装備カード扱いとして自分の「ブラッド・オーキス」に装備、または装備を解除して表側攻撃表示で元に戻す事が可能。
この効果で装備カード扱いになっている時のみ、装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊する度に「魔草トークン」(植物族・風・星1・攻/守800)を1体特殊召喚する。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。)(ユニオン)

密林の妖怪住人 ウダン攻撃力2000→攻撃力4000
   「攻撃力4000凄い!」
   「正直、昨日見た夢のせいで高く見えないがな、攻撃力8000の融合モンに三幻魔、」
   「…ううっ、くぅ、…総攻撃デス!」
刃咲の言葉にちょっと傷つきながらも攻撃宣言するニック君。
   「…あの、〔風林火山〕発動します、除去効果。」

風林火山 通常罠
風・水・地・炎属性モンスターが全てフィールド上に表側表示で存在する時に発動する事ができる。
次の効果から1つを選択して適用する。
●相手フィールド上モンスターを全て破壊する。
●相手フィールド上の魔法、罠カードを全て破壊する。
●相手の手札を2枚ランダムに捨てる。
●カードを2枚ドローする。

踏ん張る事も出来ず、普通に流されるモンスター郡。
密林の妖怪住人 ウダン、ブラッド・オーキス、デス・デンドル、綿毛トークン×2→破壊、墓地へ。
   「(; ゚ ロ゚)ナン!( ; ロ゚)゚ デス!!( ; ロ)゚ ゚トー!!!」
   「とうとう顔文字か。」
絵文字のような顔で固まるニック・ゴールド(25才)独身、
趣味は筋トレとカードゲームです!と言ったせいで2月14日を嫌いになった男。
   「しゅ…終了デース。」
   「引きます(手札2枚)、〔錬金生物 ホムンクルス〕を攻撃表示で通常召喚します。」

錬金生物 ホムンクルス 光属性 植物族 レベル4 ATK1800 DEF1600
このモンスターの属性を変更する事ができる。
この効果は1ターンに1度だけ使用する事ができる。

   「3体で総攻撃しますね、 スピリチュアルアロー! 万撃迫乱界(ばんげきはくらんかい)! 超・人工(ちょう・ジンコー)!」
   「アウツッ!…ぶげっべ! しぺっ!」
ニックLP7500→LP4800→LP3400→LP1600
   「バトルフェイズを終了し…〔ホムンクルス〕の効果によって自身を炎属性に変化して、〔精霊術-「紅」〕!」

火霊術-「紅」 通常罠
自分フィールド上に存在する火属性モンスター1体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

   「あんぎゃあああ!」
体中に炎を滾らせたホムンクルスの体当たりを受け、アメリカ度0%の悲鳴を上げるニック君。
ニックLP1600→0
   「ありがとうございましたー」
   「ち…ちきしょー!」
子供みたいに走って逃げるニック君を見送る福助・刃咲の背後に降り立つ無数の影。
その影は刀都屋の屋根からデュエルが終わると同時に飛び降りてきた、複数。
   「僕が幹部入りするには…この子供を倒すしかないんだね…。」
   「そのようだネ。」
   「さあ、次はお姉さんと戦ってもらうわよ!」
   「いいや! その前に拙僧と一戦交えてもらおう!」
   「………。」
   「わぁたぁしぃも、たぁたぁかぁう。」
セリフはまともだが、外見がニック以上に変態チック。
上からガチャピンがスナフキンのコスプレしたようなおばちゃん、
アフロヘアーの侍スタイルの少年、長さ60センチ強のまつげを持つエプロン女王様、
ドーベルマンの着ぐるみを着た年齢・性別不詳、タンス屋のオッサン、コック帽の爺ちゃんだ。
全員腕……ドーベルマンは首だがも全員デュエルディスクを装備している。
…よくこれだけ居て天井抜けなかったなぁ、刀都屋。

   「皆さんデュエルディスク付けてますね! 良いですよ!デュエルです!」
   「俺もやるぜ! 変人大集合、全部片付けるぜ!」
その頃、店の中ではクロックが必死に二封気を起こそうとしているが、全く起きようとしてなったりする。
   「おーきーろー! 今逃げないと機会はもう無いぞぉおお!」
   「…くぁー、すぴぉー。」
   「くぉんのダメ二封気ィイイ!」
…でも何て睡眠シーンが多い小説なんだろう、コレ。


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