84pの小説 遊義皇第二話(旧)


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分子結合の強制化・強制解除が若干9歳の少年によって解明される!
長年研究されてきた「分子結合の強制化」が今月の12日にホーティック・モーガン君(9)によって解明された。
彼は大人が数年掛けて解けない10000ピースのホワイトジグソーパズルを3歳の時点で1時間で解いた事で有名だが、
この発見によってダイアモンドの破片を集めて1つの巨大な塊に構築したり、鉄の中から僅かな金を取り出す事が可能となった。
だが発見した本人は「これが一番難しい問題だったなんてがっかりだ、次はもっと難しい問題に挑戦する」との事、これからの活躍が更に楽しみである。
以上、7年前の世界物理報告2月号、7ページより抜粋。

(福助視点)
僕は「刃咲診療所」と書かれた看板の下の自動ドアを潜り、
刃咲くんのお母さんの刃咲助姫(じょき)さんの座る受付に走った。
   「いらっしゃい福助君。」
倉塔家に帰る前に僕は刃咲君の家にお見舞いも兼ねて相談に行く事にした、
刃咲くんは頭が良いから何か助言をしてくれそうな気がする、。
   「こんばんは、助姫(じょき)おばさ…。」
助姫さんに相槌を打つ中、僕の視界には倉塔家で風邪と戦ってるはずの壱華ちゃん。
   「あ、福助、こっちこっち。」
まるで待ち合わせたように、説明も無く僕を手招く壱華ちゃんにに困惑する僕。
   「あ、蕎祐のお見舞いなら、壱華ちゃんが居る部屋ね。」
????
僕が不思議に思いながら部屋に向かうと、
助姫さんが言うように顔を真っ赤にした刃咲くんと元気一杯の壱華ちゃん。
   「福助も来てくれたのか、嬉しいぜ。」
刃咲くんと壱華ちゃんはベッドに半身を入れながら机の上でデュエルをしている。
   「刃咲君もだけど……壱華ちゃん、具合は大丈夫なの?」
   「ん? さっき起きたら治ってた、だから刃咲とデュエルする為にここに来たのよ。」
39度7分ってちょっと寝て治るような体温だっけ?
   「ところで刃咲くん、実はお見舞いの他に相談が・・・。」
   「それより刃咲、早くカード出すかエンドしてよ、息の根止められないでしょ?」
僕はそこで初めてフィールドに置かれたカードの状況とメモ帳に鉛筆で書き込まれたライフを見た。

刃咲 LP3700 手札1枚 
共鳴虫(攻撃表示)
黒きハイエルフの森
伏せ0

壱華 LP8000 手札4枚
熟練の白魔導師(攻撃表示 魔力カウンター1)
伏せ0


熟練の白魔導師 光属性 魔法使い族 レベル4 ATK1700 DEF1900
自分または相手が魔法を発動する毎にこのカードに魔力カウンターを1個乗せる。
(最大3個)
魔力カウンターが3個乗っている状態のこのカードを生け贄に捧げる事で、
自分の手札・デッキ・墓地から「バスター・ブレイダー」を1体特殊召喚する。

共鳴虫 地属性 昆虫族 レベル3 ATK1200 DEF1300
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから攻撃力1500以下の昆虫族モンスター1体をフィールド上に特殊召喚することができる。

黒きハイエルフの森 フィールド魔法
フィールド上に存在する昆虫族モンスターの攻撃力・守備力が300ポイントアップする。
昆虫族モンスターが破壊された時、そのカードのコントローラーのライフを1000ポイント回復する。(オリカ)

   「…刃咲君辛いね…ライフも全然削れて無いし…。」
   「これからのドローで変わるんだよ…グォホッゲッハ(手札2枚)
    俺は〔貪欲な壺〕を発動して2枚ドロー(手札3枚)。」
咳をしながらカードを引いて更にドローを重ねる刃咲君。

貪欲な壺 通常魔法
自分の墓地からモンスターカードを5枚選択し、デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

ドラゴン・フライ ドラゴン・フライ 魔導雑貨商人
アルティメット・インセクトLV3 アルティメット・インセクトLV5→墓地からデッキへ。
熟練の白魔導師:魔力カウンター1個→2個
   「…そして手札から〔電動刃虫〕をしょうか……ブゲッファア。」

電動刃虫 地属性 昆虫族 レベル4 ATK2400 DEF0
このカードが戦闘を行った場合、ダメージステップ終了時に相手プレイヤーはカードを1枚ドローする。

共鳴虫(攻撃力1200・守備力1300→攻撃力1500・守備力1600)
電動刃虫(攻撃力2400・守備力0→攻撃力2700・守備力300)
熟練の白魔導師:魔力カウンター2個→3個
   「攻撃力2700!……凄い!」
驚く僕に「まだまだ」と刃咲君は手札から自信満々にカードをプレイする。
   「そして更に〔強制転移〕…俺が送り込むのは〔電動刃虫〕だ!」
   「こ…攻撃力2700のモンスターを渡した!?」
こういう状況なら普通は〔共鳴虫〕を送りつけてそっちを倒し、昆虫族の特殊召喚を狙うのが筋なのに!?
電動刃虫←コントロール→熟練の白魔導師
笑みを浮かべる刃咲君に顔をしかめる壱華ちゃん…なんだ!?
   「壱華は分かってるみたいだな…〔共鳴虫〕を攻撃表示に変更して〔電動刃虫〕へ攻撃!」
〔共鳴虫〕(攻撃力1500)VS(攻撃力2700)〔電動刃虫〕
→共鳴虫破壊、共鳴虫墓地へ。
刃咲LP3700→LP2500(戦闘ダメージ)
黒きハイエルフの森の効果発動、刃咲LP2500→3500
   「そしてグォッホ、グォッフ!・・・〔共鳴虫〕の効果で〔共鳴虫〕を召喚、
    そして『壱華』の〔電動刃虫〕でドローする!」
刃咲デッキ→共鳴虫特殊召喚
刃咲1枚ドロー(手札1→手札2)
…あ!
   「更に!さっきと同じく自滅攻撃!ダメージ受けて1000回復して1ドロー、
    そのまま〔共鳴虫〕を召喚し自滅、効果で〔ドラゴンフライ〕をサーチ、自滅、
    とどめに〔アルティメットインセクト LV3〕を召喚して自滅攻撃だ。」
(以下処理詳細、読み飛ばし推奨)
〔共鳴虫〕(攻撃力1500)VS(攻撃力2700)〔電動刃虫〕
→共鳴虫破壊、共鳴虫墓地へ。
刃咲LP3500→LP2300(戦闘ダメージ)
黒きハイエルフの森の効果発動、刃咲LP2300→3300
刃咲デッキ→共鳴虫特殊召喚
刃咲1枚ドロー(手札2→手札3)
〔共鳴虫〕(攻撃力1500)VS(攻撃力2700)〔電動刃虫〕
→共鳴虫破壊、共鳴虫墓地へ。
刃咲LP3300→LP2100(戦闘ダメージ)
黒きハイエルフの森の効果発動、刃咲LP2100→3100
刃咲デッキ→ドラゴンフライ特殊召喚
刃咲1枚ドロー(手札3→手札4)
〔ドラゴンフライ〕(攻撃力1700)VS(攻撃力2700)〔電動刃虫〕
→ドラゴンフライ破壊、ドラゴンフライ墓地へ。
刃咲LP3100→LP2100(戦闘ダメージ)
黒きハイエルフの森の効果発動、刃咲LP2100→3100
刃咲デッキ→アルティメットインセクト LV3特殊召喚
刃咲1枚ドロー(手札4→手札5)
〔アルティメット・インセクト LV3〕(攻撃力1700)VS(攻撃力2700)〔電動刃虫〕
→アルティメット・インセクト LV3破壊、アルティメット・インセクト LV3墓地へ。
刃咲LP3100→LP2100(戦闘ダメージ)
黒きハイエルフの森の効果発動、刃咲LP2100→3100
刃咲1枚ドロー(手札5→手札6)

ドラゴンフライ 風属性 昆虫族 レベル4 ATK1400 DEF900
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、
デッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

アルティメット・インセクト LV3 風属性 昆虫族 レベル3 ATK1400 DEF900
「アルティメット・インセクト LV1」の効果で特殊召喚した場合、このカードがフィールド上に存在する限り全ての相手モンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。
自分のターンのスタンバイフェイズ時、表側表示のこのカードを墓地に送る事で「アルティメット・インセクト LV5」1体を手札またはデッキから特殊召喚する。
(召喚・特殊召喚・リバースしたターンを除く)

   「手札1枚から一気に手札6枚に補充した!?」
   「…いや、刃咲のデッキには〔ドラゴンフライ〕が3枚あったはず、
  ドローの途中で手札に来なければ更に2枚ドローできたはずよ。」
最高で手札を7枚補充できるコンボって…〔第六感〕レベルだ!
   「途中で2枚の〔ドラゴンフライ〕が手札に来た…やっぱり俺は運がねぇ…。
    ゴフォ!〔死者への供物〕で〔電動刃虫〕を俺の墓地に戻し、
    2枚セットしてエンドだ。(手札3・伏せ2)」

死者への供物 速攻魔法
フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊する。
(次の自分のドローフェイズをスキップする。)

電動刃虫→破壊、墓地へ。
   「私のターン(手札5)、とりあえず伏せカードを除去する〔大嵐〕!」
   「…っち…俺は〔スケープ・ゴート〕をチェーンするぜ。」

大嵐 通常魔法
フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

スケープ・ゴート 速攻魔法
このカードを発動する場合、自分は発動ターン内に召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
自分フィールド上に「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)を4体守備表示で特殊召喚する。
(生け贄召喚のための生け贄にはできない)

言いながら枕元に置かれた袋入りのアメを四つ場に横向きで置いた。
羊トークン×4→特殊召喚
黒きハイエルフの森→破壊、炸裂装甲(伏せ)→破壊、
   「〔黒きハイエルフの森〕が壊されたのは痛いが、
    これで俺の場は5体、そう簡単には突破できねえぜ?」
   「これで引導だ、手札から〔洗脳〕を発動! 〔熟練の白魔導師〕を奪還!」
壱華LP8000→LP7200
熟練の白魔導師、刃咲の場→壱華の場
   「手札を1枚捨てて、〔THE トリッキー〕を手札から特殊召喚、
    更にこの二体の魔術師を生贄に捧げ、〔コスモクイーン〕を召喚する!」

洗脳-ブレインコントロール 通常魔法
800ライフポイントを払って発動。
相手フィールド上の表側表示モンスター1体を発動ターンのエンドフェイズまで、
選択したカードのコントロールを得る。

THE トリッキー 風属性 魔法使い族 レベル5 ATK2000 DEF1200
手札を1枚捨てることで、このカードを手札から特殊召喚する。

コスモクイーン 闇属性 魔法使い族 レベル8 ATK2900 DEF2450
宇宙に存在する、全ての星を統治していると言う女王。

聖なる魔術師→墓地へ(THE・トリッキーのコスト)
THE・トリッキー、熟練の白魔導師→生贄
   「〔コスモクイーン〕、レア度・攻撃力共に〔青眼の白龍〕クラスのレアカード、
    だが俺の場には羊トークンがある! ミスったな壱華!
    ここでの好手は〔トリッキー〕出して〔熟練〕撃破に留める、だ。」
   「そんなミスを俺が犯すと思ったか?
    次のカードはこれだ!〔メテオ・ストライク〕!」

メテオ・ストライク 装備魔法
守備表示モンスターを攻撃した時、装備モンスターの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、
その数値だけ相手ライフポイントに戦闘ダメージを与える。

   「…うお?」
   「更にトドメでもう1枚、〔拡散する波動〕を発動し――攻撃!
    ミサイル・スターダストぉ!」

拡散する波動 通常魔法
1000ライフポイントを払い発動。
自分フィールド上のレベル7以上の魔法使い族モンスター1体のみが攻撃可能になり、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃する。
この攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない。

〔コスモ・クイーン〕(攻撃力2900)VS(守備力0)〔羊トークン〕
→羊トークン消滅
〔コスモ・クイーン〕(攻撃力2900)VS(守備力0)〔羊トークン〕
→羊トークン消滅
〔コスモ・クイーン〕(攻撃力2900)VS(守備力0)〔羊トークン〕
→羊トークン消滅
〔コスモ・クイーン〕(攻撃力2900)VS(守備力0)〔羊トークン〕
→羊トークン消滅
刃咲LP3100→刃咲LP-8500

   「風邪引きの瀕死君に殺られるほど私は甘くないよ♪ 有難うございました♪」
   「かぁぁぁ、技名まで叫ばれてライフが0どころかマイナスが初期値オーバー、
    …一人称が『俺』の時の壱華は止まらね……。」
   「このザコは放っておいて…福助、なにか言いたいことが有ったんじゃないの?」
今の攻防は僕が見始めた時点では壱華ちゃんの勝機が農高だった、
けど次の瞬間には刃咲君が逆転、でも更に次の瞬間には壱華ちゃんの勝利が決まった、
これがデュエルモンスターズと言うゲームの真髄、一ターン先の逆転…これが2人の実力。
   「人の話聞けやゴルァァアアア!」
壱華ちゃんの雄叫びと正拳を直撃し、刃咲くんの布団にひっくり返る僕。
   「あ、うん、そうなんだ、ちょっと刃咲君に相談に乗って…。」
言おうとしたら僕と同じように布団に突っ伏している刃咲くん…んでぇえええ!?
   「は…刃咲くーん!?」
   「…吐くかも…カード頼む。」
僕にデッキを押し付けてゴミ箱に頭を突っ込み、そして聞こえる嗚咽のような不快音。
   「助姫おばさーん! デュエルに熱中してバカが熱上げてゲロ吐きましたー!
    代えのゴミ袋と一撃昏倒の麻酔薬をー!」
壱華ちゃんが大声で叫びが終わるか終わらないかの内に助姫さんが手に鞄を持って走ってきた。
   「小さな村の診療所に一撃昏倒の破壊的な麻酔薬なんて無いよ壱華ちゃん!」
   「うちを甘く見ないでね、一撃昏倒の破壊的な熊殺し麻酔薬の一本や二本有るわ。」
   「一撃昏倒の破壊的な熊殺し行動の自由完封麻酔薬を息子に打つなァアアア!」
   「大丈夫よ、蕎祐! 私は五本のちぎれた指を麻酔無しで繋ぎ合わせる程の名医よ!」
   「麻酔の技術に関係のねぇ過去の栄光を例に挙げてどうするゥウウウ!?」
   「気にしない気にしない♪」
   「母親に〔お注射天使〕級の注射器突きつけられて気にしない息子がいるかあ!」
   「……よく考えたら蕎祐を論破しようって時点で母さんの間違いだわ、強行。」
   「んだああ! やめろぉおおお!」
ドス!(刃咲沈黙)
…刃咲くん、僕はどの時点でどうすれば刃咲くんを助ける事ができたのでしょうか?

          時間経過&視点変化

(壱華視点)
   「…で? 福助くんは刃咲くんに何が言いたかったの?」
福助と俺は刃咲が寝た後、風邪の予防になる生姜蜂蜜を頂いて帰路に付いた。
   「僕とドリアードが負けた二封気さんのデッキはあれ全力じゃないんだって…。」
   「どういう事?」
   「……前に二封気さんが参加してたグループの人と話してるのを訊いたんだ、
    デッキの切り札とか7枚を刀都屋を買う資金に売っちゃったっ・・・て。」
思い出した如きで目に涙を浮かべる福助・・・・っと待てよ?
   「それは変よ福助、確か刀都屋は借り手が無いから借りてるって誰か言ってた、
    売ったって言うのはその友達って人を追い返す言い訳じゃないかな、
    相手を帰すなら「嫌だ」で通すより「無理だ」の方が通りやすいわ。」
   「…じゃあ、二封気さんの切り札は・・・。」
   「十中八九現存でしょうね、
    明日にでもその事実突き付けて全開のデッキとやらと手合わせしてもらえば?」
訊いた途端に福助の顔に満面の笑が戻り、どこえともなく走り出した。
子供みたいなヤツ…て子供か私も福助も。

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