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遊義皇第十四話(旧)」(2010/02/11 (木) 16:36:11) の最新版変更点

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まさかこの男もシャモンみたいにイカサマを……。」    「……何度でも言うがトガ、シャモンは不正行為は何もしていない、あれは単純な俺の力量不足だ、     そして今も紛れもなく、一対一のお互いに恥じる点のない正々堂々のデュエル……だろう?」    「少なくとも俺はそのつもりだぜ!」 トガの質問を気楽に否定する2人。    「で…でも、ブラックマイン様、これで負けたら七人衆から降格に……。」    「安心しろよ、二人とも。     負けたぐらいで降格させるほどしっかりとした組織じゃねーよ、正念党は。」 ウォンビックと二封気の表情からして想像に難くはないが、英語で喋ってるので祢祢さん取り残し。    「……仮に〔深淵の冥王〕のように降格されるとしてもこのデュエルを楽しまない理由にはならんぞトガ、ドロー!(手札7)     ……俺は手札から〔サイクロン・ブレイク〕を発動! 〔王宮のお触れ〕を破壊する!」 サイクロン・ブレイク 速攻魔法(オリカ) フィールド上のカード1枚を破壊する。 王宮のお触れ→墓地へ。    「パワードカードも持たされてるのか、見事だな。」    「流石ー! ブラックマイン様!」    「これで〔グラヴィティ・バインド〕が復活し、更に1枚セット、ターンを終了する(手札5・伏せ3・発動中1)。」    「俺のターン、カードをドローし(手札4)、 俺は〔フュージョン・ゲート〕を発動し、手札の〔沼地の魔神王〕と場の〔真紅眼の守護竜〕を融合するぜ。」 フュージョン・ゲート フィールド魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、「融合」魔法カードを使用せずに融合召喚をする事ができる。 この際の融合素材モンスターは墓地へは行かず、ゲームから除外される。 沼地の魔神王 攻撃力500 守備力1100 星3 水属性 水族 このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。 その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。 また、このカードを手札から墓地に捨てる事で、デッキから「融合」魔法カードを手札に加える、 その後デッキをシャッフルする。    「融合デッキから六竜シリーズ無限融合第二融合体、〔十二眼の暴攻竜〕を召喚!」 十二眼の暴攻竜(ツウェルブアイズ・バスタードラゴン) 攻撃力6500 守備力6000 星12 地属性 ドラゴン族(オリカ) 融合(青眼の究極竜+真紅眼の守護竜) このカードは融合召喚でしか特殊召喚できず、このカードの融合召喚に成功した場合、カードを3枚ドローする。    「このカードは次に繋げる圧倒的な戦力を補給することが出来る、ドロー!」 巨大な龍は口から3枚のカードを吐き出し、二封気の手札に加えた。 二封気手札2→手札5    「……最上級モンスターのクセにかなり後ろ向きな能力だな。」    「こいつはあくまで〔創始世界竜総督〕までの繋ぎだからな、それにコイツの召喚難易度で3枚ドローって、少ないくらいだと思うぜ、     ……もう一回、〔フュージョン・ゲート〕で手札の〔融合呪印生物―地〕と場の〔E・HERO ウッド・フェアリー〕を融合し…〔スカイシードボーイ〕!」 E・HERO スカイシードボーイ 攻撃力1900 守備力1900 星6 地属性 戦士族(オリカ) 融合(E・HERO フェザーマン+E・HERO ウッド・フェアリー) このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードが召喚された時、フィールド上の表側魔法・罠1枚を破壊する。 ヒーローが天空から降り立った瞬間、フィールド上に風が吹いた、 中に植物の硬質の種が入り混じっており、単なる風とはいえ、その破壊力は推して知るべし。 ズガガガガガガガガガガッ! グラヴィテイ・バインド―等重力の網→墓地へ。    「……ヒーローまで使えるの!? ×××のクセに!?」    「デュエリストってのはワガママな物なんだよ、このままターンを終了する。(手札4・伏せ2・発動中2)    「…俺のターン、ドローで手札を1枚増やし(手札6)、手札からモンスターを裏側守備表示でセット、     手札から〔レベル制限B地区〕と〔おジャマシスターズ〕を発動し、ターン終了だ。(手札3・伏せ3・発動中1)」 十二眼の暴攻竜→守備表示 メテオ・ブラック・ドラゴン→守備表示 E・HERO スカイシードマン→守備表示 レベル制限B地区 永続魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の全てのレベル4以上のモンスターの表示形式は守備表示に変更される。 おジャマシスターズ 通常魔法(オリカ) 相手フィールド上に「おジャマガールトークン」(攻撃力300・守備力2000・地属性・獣族・星3)を2体を特殊召喚する。 このトークンは生贄にできず、破壊された時、トークンのコントローラーは1体につき500ポイントダメージを受ける。 (このカードの発動後、このターンをエンドフェイズまでスキップする。) 二封気くんのモンスター達がレベル制限効果で防御体制を取る中、 赤と青の亜人間型モンスター2体が堂々と、そして黙々とライブステージを組み立て、マイクテスト後、歌い始めた。    「わたしーの名前はお~ジャマ・バイオレッドっ♪」    「わたしの名前はおジャマ・ライトブルー♪」    『二人合わせて、お・ジャ・マ・シ・ス・タァズゥ~♪』 このカードを見たヤツの反応は2種類、シャモンのように褒めまくるか、エビエスのように不気味と言うかだが、二封気とトガは果たして…?    「へえ、ウォンビック、可愛いカード入れてるじゃないか。」    「ブラックマイン様…ええと…つ、強そうなモンスターですね!」 二封気は素っぽいが、トガはどう聞いてもお世辞にしか聞こえない。    「そんな事を考えている暇があるとは思えんがな、二封気、     貴様の〔F・G・D〕はこのターンに〔未来融合〕で召喚されるが…召喚するスペースが無いぞ?」 二封気のフィールド、 十二眼の暴攻竜、メテオ・ブラック・ドラゴン、沼地の魔神王、おジャマガールトークン(バイオレット)、おジャマガールトークン(ライトブルー)で計五体。    「なるほどな、俺のターンドロー…(手札5)、それならスタンバイフェイズ開始時に伏せカード〔合身〕を発動し、     フィールド上の〔おジャマガールトークン(ライトブルー)〕と〔おジャマガールトークン(バイオレット)〕を融合し〔おジャマ・クイーン〕!」 合身 通常罠(オリカ) 融合カードに定められたモンスターを融合する。 おジャマ・クイーン 攻撃力0 守備力4000 星8 地属性 獣族(オリカ) (融合)おジャマ・バイオレット+おジャマライトブルー       またはおジャマ・ガールトークン+おジャマ・ガールトークン この融合は上記のどちらかの融合素材でのみ融合召喚できる。 このカードがフィールド上に存在する限り、相手プレイヤーはモンスターを通常召喚できない。    「この融合により、スタンバイフェイズ中にフィールドのおジャマはスペースを1つしか使わなくなり、〔F・G・D〕の召喚は有効だ。」 融合デッキ→F・G・D F・G・D(ファイブゴッドドラゴン) 攻撃力5000 守備力5000 星12 闇属性 ドラゴン族 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。 ドラゴン族モンスター5体を融合素材として融合召喚する。 このカードは地・水・炎・風・闇属性のモンスターからは戦闘ダメージを受けない。    「っても俺のモンスターはどれもレベルが高くて、〔レベル制限B地区〕に引っかかちまう……2枚伏せてターンエンドだ。(手札3・伏せ3・発動中2)」    「ふ…ふはははははは! 礼を言うぞ二封気!     相手が思い通りの行動を取った時こそがデュエルモンスターズの最も楽しい瞬間の1つだな!」    「ぶ…ブラックマイン様?」 キャラに似合わず、腹からの笑い声を上げるウォンビックにビビるトガ……ウォンビックってこんなキャラだっけ?    「俺様のターン、ドロー(手札4)! 伏せカード発動!〔王様のワガママ〕!」 王様のワガママ 通常魔法(オリカ) このゲーム中にプレイされていないカード名を1つ宣言する。 そのカードが相手のデッキの中に存在する時、そのカードを相手のデッキから自分の手札に加える。 存在しない場合、このカードのコントローラーはライフポイントの半分を失う。 (この効果処理後、デッキをシャッフルする。)    「このカードは相手のデッキに眠るカード名を1つ宣言することで、そのカードを相手のデッキから自分の手札に加えることが出来る!」 ウォンビックの使ったカードは、奴自身が言ったようにカード名を1つ宣言し、そのカードを奪い取るカード…だが。    「それでどうするんだウォンビック、指定するカードはなんだ? 〔天使の施し〕か? 〔貪欲な壺〕か?     慎重に選べよ、そのカードが俺のデッキに無ければ、受けるんだからな。」 リスクは決して小さくない、どんなデッキにでも入る強力カードは手札で温存される場合も多く、そのカードの選抜が重要となる。    「…俺の指定するカードは〔略奪融合―エネミー・フュージョン〕だ!」 略奪融合―エネミー・フュージョン 速攻魔法(オリカ) 相手フィールド上または除外カード置き場から融合モンスターカードによって決められたモンスターをデッキに戻し、 融合モンスター1体を自分の融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする) ウォンビックの指定したカードは数ヶ月前に新パックで登場したばかりレアカード、発売時には二封気は正念党に居なかったので、 そのカードを持っているかどうかさえ、確かめる方法は無い。    「ブラックマイン様、どうして……!?」    「超融合の名を持つデュエリストだ、持っているんだろう?」 宣言した瞬間、二封気のデュエルディスクのデッキホルダー部分が光り始め、〔抹殺の使徒〕でデッキ内のモンスターを除外するときと同じ処理を始めた。 (刃咲視点)    「母さん、松猪 四郎ってヤツの住所を教えてくれ。」    「良いよ。」 俺は刀都屋の新店長として店の切り回しの仕方や、大会予定を二封気の予定帳で確認して落ち着いた頃だった、 母さんは晩飯のネギを切りながら、予想よりもあっさりと答えてくれた……小説なんだからも「私にデュエルで勝ったら教える」とかじゃねーのかよ。    「でも、よく覚えてたわね、松猪さんのこと、もう何年も会ってないのに。」 あ?    「……ちょっと待ってくれよ母さん、その松猪ってヤツに、俺が会ったことがあるのか?」    「当たり前でしょ、あの警察官をやってる……あの松猪さんでしょ?」 警察? なんで警察がセカンドハンターに関係有るんだ?…まあ胡散臭いか、セカンドハンターって。    「んで母さん、ソイツに会いに行きたいから金くれ、宿泊費と電車代。」    「理由によるわね、今なら聞けるから言ってみなさい。」    「……デュエルモンスターズ…関連だ。」 ここで『クロックに会いに行けって言われたから行きます』なんて答えたらなんか癪だ、凄く癪だ。    「趣味だったら自分でなんとかしなさい、刀都屋ってお金が儲けられる手札も有るし、そこまでの努力が見合わないと思う程度なら諦めなさい。」 ああ、そうだよな、母さんならそういうよなぁ。    「結構急ぎの用なんだよ、後で返すから貸してくれないか? 母さん?」    「ダメ、……提案だけど、それならあんたの父さんの家に遊びに行けば? あいつの家は松猪さんの家に近いし、     会いに来いって五月蝿いから、旅行費くらいは出すと思うわよ?」 …あのダメオヤジに会いに行くのは…しかし…くっ!    「母さん、あのダメオヤジの電話番号なんだっけ?」    「06―△△△△―□□□□、私の目の見えないところで掛けてね。」 そこまで嫌いならどうして結婚したんだ、母さん。 俺は母さんの目の届かない電話機、病院スペースの公衆電話に100円玉を入れてプッシュする。(鍵は持ってるので後で硬貨は取り出せる。) トァルルルルルっ トァルルルルルっ ばつっ    『はいーもしもし! こちらァバクタスク温泉ですァ! 御用件はァ!?』    「俺だ、ダメオヤジ、実は……」    『蕎祐か!? うおおお! どうした!? 何のようだ!?』 電話に出た瞬間に名乗るだけならいざ知らず、相手が『俺だ』としか言わない状態で相手の名前を言う……クロック並みに騙されやすそうだ。    「用件はこれから言おうと思ってたのをお前が途中で割り込んだんだろうが……お前の友達の松猪って人に用があるから大阪に行く、     そのついでにお前のところにも遊びに行ってやるから、俺とダチ分の旅費を出せ。」    『おおお! 来るのか! 良いぞ! いくらでも出してやる!』    「じゃあ俺の銀行口座に振り込んでくれ、20万ぐらい有ったら足りるかな。」    『分かった、振り込んでおく! 番号は!?』    「あー、203のぉ…。」 マジで居るんだな、オレオレ詐欺に騙されるヤツって。(※刃咲は騙してません。 (作者視点) ---- ウォンビックメインフェイズ(王様のワガママ発動中) 二封気 LP8000 手札3枚 十二眼の暴攻竜(守備表示) メテオ・ブラック・ドラゴン(守備表示) F・G・D(守備表示) E・HERO スカイシードマン(攻撃表示) おジャマ・クイーン(守備表示) 伏せ3 未来融合―フューチャー・フュージョン(F・G・D指定) フュージョン・ゲート ウォンビック LP8500 手札3枚 裏側(守備表示) 羊トークン(守備表示) 羊トークン(守備表示) 伏せカード3 レベル制限B地区(発動中) 王様のワガママ(発動中) ----    「ビンゴだ、刀都屋経営時にトレードしたっきりデッキに入れてたんだ。」 二封気はデッキホルダーが1枚のカードを押し出す。 略奪融合―エネミー・フュージョン 速攻魔法(オリカ) 相手フィールド上または除外カード置き場から融合モンスターカードによって決められたモンスターをデッキに戻し、 融合モンスター1体を自分の融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする) エネミー・フュージョン、二封気デッキ→ウォンビック手札    「良い勘してるな、大事に使えよ。」    「すぐ使わせてもらうがな、手札を伏せて〔エネミー・フュージョン〕発動!     お前のフィールドの〔おジャマ・クイーン〕と除外置き場の〔沼地に住まうドラゴン〕をデッキに戻し、融合デッキから〔おジャマキシマム〕を特殊召喚! おジャマキシマム  攻撃力0 守備力0 星1 光属性 獣族(オリカ) (融合・効果)おジャマ・キング+おジャマ・クイーン このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードが召喚された時にカードが存在しない全てのモンスターゾーンに「おジャマベビートークン」((攻撃力0・守備力0・光属性・獣族・星1)を配置する。 また全てのプレイヤーは攻撃を宣言できず、生贄にもできない。 出現したのは毒々しいパステルカラーの皮膚を持ったビキニ姿のモンスター、見てるだけで目が痛くなる類の配色だ。    「このカードが召喚された瞬間、全てのカードは停止するッ! おジャマイベビーズ!」 マキシマムが巨大な口を開き、そこからポコポコと虹色のおジャマモンスターが零れ落ち、ウォンビックの体にしがみついた。    「ブラックマイン様、その×××なモンスターどもはなんですか!?」    「こいつらはおジャマのベ……」    『おジャマー! バブー!』    『ジャマバブーン!』    『モリノジュウニンー!』 ウォンビックの超えは、出現したソリッドビジョンのおジャマな騒音で掻き消された。    「ウォンビックの代わりに解説するとだな、こいつらは両性具有となった〔おジャマキシマム〕の子供たちだ、     お互いの開いているカード置き場に出現して遊び始めるから、俺の場には〔クイーン〕が居たスペースに1体、ウォンビックの場には3体だ。」 ※両性具有、オスでありメスである生物。    「……俺はあの男に話がある、よじ登っても引っ張っても良いから喋らないでくれ、頼んだぞ。」 流石は高性能ソリッドビジョン、おジャマベビー達は騒ぐのを止めてウォンビックの体中をゴキブリのように体中を這いずり回り始めた。    「……この効果によって、お互いにモンスター召喚・攻撃宣言を封じられ、お互いにターンの経過を待つのみとなる……、     言い忘れていたが、俺のデッキは正真正銘ロック単色、バーンカードやデッキ破壊カードは無い…だからこそ、防御力だけは誰にも負けない自信が有る。」    「つまりアレか、……えーっと、お前のデッキ枚数が異常に多いのはそのせいなのか。」    「ブラックマイン様のデッキに文句あるの? ××××?」    「二封気、お前ほどのデュエリストならば間違い無く、〔マキシマム〕と〔B地区〕程度の単体ロックは突破できるだろう。     だが、俺はそれまでには新たなるロックカードやロックコンボを引く自信が有る、さあ お前のターンだ!(手札3・布施カード3・発動中1)」 ウォンビックのセリフを聞き、首を傾げる二封気。    「……てっきり、何か凄いコンボを狙ってるからその時間稼ぎをしてると思ってたんだが……、     デュエルを楽しむ人間は2種類の人間が居る、それは『勝利を楽しむ奴』と『デュエル過程を楽しむ奴』だ、     この2つに良し悪しや 優劣は存在しないが、デュエルスタイルやデッキ構築にかなりの差が出てくる、     ロックってのはテーマとしては『勝利を楽しむ奴』タイプ、勝利にしがみつくデッキだ、     だが、お前は典型的な『デュエル過程を楽しむ奴』って印象を受けた、『過程を楽しむ奴』はコンボを重視したデッキが多い。」 演説を聞きながらも、ウォンビックの体をジャングルジムのようにして遊ぶおジャマベビー達。     「ロックを使うならもう少しコンボ性が高いデッキのほうが合うと思うぜ?」     「……デュエル中に人のデッキにとやかく言うのはマナーが良いとは思えんな。」     「スマンスマン、俺のターンだな、ドロー(手札4)、      ……このターンで決着を付けるぜ! 〔フュージョン・ゲート〕再発動! 手札の〔カオス・ソルジャー〕と場の〔十二眼の暴攻竜〕を融合し――      ―――〔創始界竜総督〕を融合召喚する。」 創始界竜総督(ドラゴンアドミラル・オブ・ジェネシス) 攻撃力8000 守備力8000 星12 光属性 ドラゴン族(オリカ) (融合)カオス・ソルジャー+十二眼の暴攻竜 青眼の究極竜+黒炎防護戦士 真紅眼の守護竜+究極竜騎士 このカードは融合召喚でしか召喚できず、上記の3組の内の1つを融合しなければならない。 またこのカードのコントローラーのターン中、このカード以外の全てのカードの攻撃力・守備力は0となり、効果は無効となる。 (このカードは自分のスタンバイフェイズに融合デッキに戻る。)    「…忘れていないか? 俺の〔レベル制限B地区〕はチェーンも無く処理される、     このままバトルフェイズに突入したとしても〔アドミラル〕は守備表示だ。」    「ウォンビックも忘れてるみたいだな、この〔アドミラル〕は無限融合のたかだか第3段階、あと2段階の融合があるんだぜ。」    「……ほう。」     「俺は〔フュージョン・ゲート〕でフィールド上の〔F・G・D〕、〔メテオ・ブラック・ドラゴン〕、そして〔創始界竜総督〕を除外しッ!」 ドラゴンの鎧を纏った戦士は天空へと飛翔し、次ぐ形で残る2体のドラゴンも中空へと舞い…そして混ざり解ける。    「――融合デッキから無限融合第4段階、〔永存回竜球(フォーエバー・イグジスタンスドラゴン)〕、召喚成功だ。」 永存回竜球(フォーエバー・イグジスタンスドラゴン) 攻撃力0 守備力0 星12 闇属性 ドラゴン族(オリカ) (融合・効果)創始界竜総督+レベル7以上の融合モンスター+レベル7以上の融合モンスター このカードは上記の融合素材による融合召喚でしか特殊召喚できない。 また、このカードの特殊召喚に成功した時、お互いのプレイヤーはデッキ枚数が半分(端数切り上げ)になるようにデッキからカードをドローする。 出現したのはドラゴンとは名ばかりに、巨大な、ただ巨大な球体だった、    「このカードが発動した瞬間、お互いのプレイヤーはデッキの枚数が現在の半分になるようにカードを引かなければならない!」 ディスクのデッキホルダーから大部分のカードが抜け、お互いのプレイヤーに手に持て、と言わんばかりの突き出す。 ウォンビック:手札3→70(残りデッキ68) 二封気:手札3→15(残りデッキ枚数11)    「だ…だからどうしたって言うのよ! ××××!     それだけ手札を引いても、結局はブラックマイン様のデッキ枚数の方が多い事に変わりは無いでしょうが!」 トガはこの効果の重要な起点に気が付いていないようだが、ウォンビックは既にこの効果の恐るべし発展性に気が付いていた。    「……まさか……この効果は……。」    「俺は手札のモンスターを〔フュージョン・ゲート〕で融合、〔竜魔人 キング・ドラグーン〕、〔闇魔界の竜剣士 ダーク・ソード〕、〔ドラゴン・ウォリアー〕!」 竜魔人 キングドラグーン 攻撃力2400 守備力1100 星7 闇属性 ドラゴン族 (融合・効果)ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-+神竜 ラグナロク このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 相手はドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。 1ターンに1度だけ、手札からドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。 闇魔界の竜剣士 ダーク・ソード 攻撃力2700 守備力1500 星7 闇属性 戦士族 (オリカ) (融合・効果)闇魔界の戦士 ダーク・ソード+騎竜 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できず、このカードは1ターンに2回まで攻撃宣言を行う事ができる。 ドラゴン・ウォリアー 攻撃力2000 守備力1200 星6 地属性 戦士族 (融合・効果)戦士 ダイ・グレファー+スピリット・ドラゴン このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。 このカードがフィールド上に存在する限り、1000ライフポイントを払う事で通常罠の効果を無効化する。 また、このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。 圧倒的補充から更に追撃で沸いてくるモンスター達、だがそれらも結局は重力の網に絡めたろれていた。    「この融合の連打で、俺の補充したばかりの手札は一気に減った……よって、このカードが使える〔手札抹殺〕!」 手札抹殺 通常魔法 お互いのプレイヤーは手札を全て捨てる、その後、捨てた枚数分だけカードをドローする。    「〔永存回竜球〕の効果は「デッキの半分」をドローするカード、お前のデッキが何枚でも関係ない、     この〔手札抹殺〕は等しく俺達のデッキを削るが、俺の手札は融合の連打で手札が減ってドロー枚数も減り、デッキ切れにはならない!」 ウォンビックと二封気の豊富な手札はセメタリーへと運ばれ、カードのドローを強制される。 ウォンビック手札70枚→墓地へ、ドローカードをドロー出来ない。 二封気手札9→墓地へ、カードを9枚ドロー。    「こんな…バカな効果が有る筈が無い……。」    「ああ、確かにな、本来は第3融合形態の〔創始界竜総督〕でデュエルは決するし、狙う価値は無いだろう、     だが、これが『過程を楽しむ』ってスタンスだ、ウォンビック、お前はこういうデッキに向いている、     ウォンビック、もう少し自分に合うデッキを発見できれば……お前はもっと強くなれる。」    「…貴様も『過程を楽しむタイプ』か?」    「いいや、俺は『過程だけでも楽しめて、勝ったら狂喜乱舞するタイプ』だな。」 なんじゃそら。    「……ふ、完敗、だな。」 ウォンビックは、満足気に台地に膝を着き、大地を揺るがしながら倒れこみ、 そのギャグとしか思えない会話を涙を流しながら聞いていたトガは、ひとつの重大な事実を思い出した。    「それはそうと、×××の二封気、あんた達はこの森からどうやって戻るの?」    「……だぁー! 祢祢さん! ウォンビック! 起きろォー! 俺は大阪に行かなきゃならないんだー!」 [[前へ戻る。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/137.html]] [[次へ進む。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/57.html]] [[遊義皇トップへ>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/12.html]] [[小説置き場に戻る>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/5.html]]
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まさかこの男もシャモンみたいにイカサマを……。」    「……何度でも言うがトガ、シャモンは不正行為は何もしていない、あれは単純な俺の力量不足だ、     そして今も紛れもなく、一対一のお互いに恥じる点のない正々堂々のデュエル……だろう?」    「少なくとも俺はそのつもりだぜ!」 トガの質問を気楽に否定する2人。    「で…でも、ブラックマイン様、これで負けたら七人衆から降格に……。」    「安心しろよ、二人とも。     負けたぐらいで降格させるほどしっかりとした組織じゃねーよ、正念党は。」 ウォンビックと二封気の表情からして想像に難くはないが、英語で喋ってるので祢祢さん取り残し。    「……仮に〔深淵の冥王〕のように降格されるとしてもこのデュエルを楽しまない理由にはならんぞトガ、ドロー!(手札7)     ……俺は手札から〔サイクロン・ブレイク〕を発動! 〔王宮のお触れ〕を破壊する!」 サイクロン・ブレイク 速攻魔法(オリカ) フィールド上のカード1枚を破壊する。 王宮のお触れ→墓地へ。    「パワードカードも持たされてるのか、見事だな。」    「流石ー! ブラックマイン様!」    「これで〔グラヴィティ・バインド〕が復活し、更に1枚セット、ターンを終了する(手札5・伏せ3・発動中1)。」    「俺のターン、カードをドローし(手札4)、 俺は〔フュージョン・ゲート〕を発動し、手札の〔沼地の魔神王〕と場の〔真紅眼の守護竜〕を融合するぜ。」 フュージョン・ゲート フィールド魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、「融合」魔法カードを使用せずに融合召喚をする事ができる。 この際の融合素材モンスターは墓地へは行かず、ゲームから除外される。 沼地の魔神王 攻撃力500 守備力1100 星3 水属性 水族 このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。 その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。 また、このカードを手札から墓地に捨てる事で、デッキから「融合」魔法カードを手札に加える、 その後デッキをシャッフルする。    「融合デッキから六竜シリーズ無限融合第二融合体、〔十二眼の暴攻竜〕を召喚!」 十二眼の暴攻竜(ツウェルブアイズ・バスタードラゴン) 攻撃力6500 守備力6000 星12 地属性 ドラゴン族(オリカ) 融合(青眼の究極竜+真紅眼の守護竜) このカードは融合召喚でしか特殊召喚できず、このカードの融合召喚に成功した場合、カードを3枚ドローする。    「このカードは次に繋げる圧倒的な戦力を補給することが出来る、ドロー!」 巨大な龍は口から3枚のカードを吐き出し、二封気の手札に加えた。 二封気手札2→手札5    「……最上級モンスターのクセにかなり後ろ向きな能力だな。」    「こいつはあくまで〔創始世界竜総督〕までの繋ぎだからな、それにコイツの召喚難易度で3枚ドローって、少ないくらいだと思うぜ、     ……もう一回、〔フュージョン・ゲート〕で手札の〔融合呪印生物―地〕と場の〔E・HERO ウッド・フェアリー〕を融合し…〔スカイシードボーイ〕!」 E・HERO スカイシードボーイ 攻撃力1900 守備力1900 星6 地属性 戦士族(オリカ) 融合(E・HERO フェザーマン+E・HERO ウッド・フェアリー) このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードが召喚された時、フィールド上の表側魔法・罠1枚を破壊する。 ヒーローが天空から降り立った瞬間、フィールド上に風が吹いた、 中に植物の硬質の種が入り混じっており、単なる風とはいえ、その破壊力は推して知るべし。 ズガガガガガガガガガガッ! グラヴィテイ・バインド―等重力の網→墓地へ。    「……ヒーローまで使えるの!? ×××のクセに!?」    「デュエリストってのはワガママな物なんだよ、このままターンを終了する。(手札4・伏せ2・発動中2)    「…俺のターン、ドローで手札を1枚増やし(手札6)、手札からモンスターを裏側守備表示でセット、     手札から〔レベル制限B地区〕と〔おジャマシスターズ〕を発動し、ターン終了だ。(手札3・伏せ3・発動中1)」 十二眼の暴攻竜→守備表示 メテオ・ブラック・ドラゴン→守備表示 E・HERO スカイシードマン→守備表示 レベル制限B地区 永続魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の全てのレベル4以上のモンスターの表示形式は守備表示に変更される。 おジャマシスターズ 通常魔法(オリカ) 相手フィールド上に「おジャマガールトークン」(攻撃力300・守備力2000・地属性・獣族・星3)を2体を特殊召喚する。 このトークンは生贄にできず、破壊された時、トークンのコントローラーは1体につき500ポイントダメージを受ける。 (このカードの発動後、このターンをエンドフェイズまでスキップする。) 二封気くんのモンスター達がレベル制限効果で防御体制を取る中、 赤と青の亜人間型モンスター2体が堂々と、そして黙々とライブステージを組み立て、マイクテスト後、歌い始めた。    「わたしーの名前はお~ジャマ・バイオレッドっ♪」    「わたしの名前はおジャマ・ライトブルー♪」    『二人合わせて、お・ジャ・マ・シ・ス・タァズゥ~♪』 このカードを見たヤツの反応は2種類、シャモンのように褒めまくるか、エビエスのように不気味と言うかだが、二封気とトガは果たして…?    「へえ、ウォンビック、可愛いカード入れてるじゃないか。」    「ブラックマイン様…ええと…つ、強そうなモンスターですね!」 二封気は素っぽいが、トガはどう聞いてもお世辞にしか聞こえない。    「そんな事を考えている暇があるとは思えんがな、二封気、     貴様の〔F・G・D〕はこのターンに〔未来融合〕で召喚されるが…召喚するスペースが無いぞ?」 二封気のフィールド、 十二眼の暴攻竜、メテオ・ブラック・ドラゴン、沼地の魔神王、おジャマガールトークン(バイオレット)、おジャマガールトークン(ライトブルー)で計五体。    「なるほどな、俺のターンドロー…(手札5)、それならスタンバイフェイズ開始時に伏せカード〔合身〕を発動し、     フィールド上の〔おジャマガールトークン(ライトブルー)〕と〔おジャマガールトークン(バイオレット)〕を融合し〔おジャマ・クイーン〕!」 合身 通常罠(オリカ) 融合カードに定められたモンスターを融合する。 おジャマ・クイーン 攻撃力0 守備力4000 星8 地属性 獣族(オリカ) (融合)おジャマ・バイオレット+おジャマライトブルー       またはおジャマ・ガールトークン+おジャマ・ガールトークン この融合は上記のどちらかの融合素材でのみ融合召喚できる。 このカードがフィールド上に存在する限り、相手プレイヤーはモンスターを通常召喚できない。    「この融合により、スタンバイフェイズ中にフィールドのおジャマはスペースを1つしか使わなくなり、〔F・G・D〕の召喚は有効だ。」 融合デッキ→F・G・D F・G・D(ファイブゴッドドラゴン) 攻撃力5000 守備力5000 星12 闇属性 ドラゴン族 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。 ドラゴン族モンスター5体を融合素材として融合召喚する。 このカードは地・水・炎・風・闇属性のモンスターからは戦闘ダメージを受けない。    「っても俺のモンスターはどれもレベルが高くて、〔レベル制限B地区〕に引っかかちまう……2枚伏せてターンエンドだ。(手札3・伏せ3・発動中2)」    「ふ…ふはははははは! 礼を言うぞ二封気!     相手が思い通りの行動を取った時こそがデュエルモンスターズの最も楽しい瞬間の1つだな!」    「ぶ…ブラックマイン様?」 キャラに似合わず、腹からの笑い声を上げるウォンビックにビビるトガ……ウォンビックってこんなキャラだっけ?    「俺様のターン、ドロー(手札4)! 伏せカード発動!〔王様のワガママ〕!」 王様のワガママ 通常魔法(オリカ) このゲーム中にプレイされていないカード名を1つ宣言する。 そのカードが相手のデッキの中に存在する時、そのカードを相手のデッキから自分の手札に加える。 存在しない場合、このカードのコントローラーはライフポイントの半分を失う。 (この効果処理後、デッキをシャッフルする。)    「このカードは相手のデッキに眠るカード名を1つ宣言することで、そのカードを相手のデッキから自分の手札に加えることが出来る!」 ウォンビックの使ったカードは、奴自身が言ったようにカード名を1つ宣言し、そのカードを奪い取るカード…だが。    「それでどうするんだウォンビック、指定するカードはなんだ? 〔天使の施し〕か? 〔貪欲な壺〕か?     慎重に選べよ、そのカードが俺のデッキに無ければ、受けるんだからな。」 リスクは決して小さくない、どんなデッキにでも入る強力カードは手札で温存される場合も多く、そのカードの選抜が重要となる。    「…俺の指定するカードは〔略奪融合―エネミー・フュージョン〕だ!」 略奪融合―エネミー・フュージョン 速攻魔法(オリカ) 相手フィールド上または除外カード置き場から融合モンスターカードによって決められたモンスターをデッキに戻し、 融合モンスター1体を自分の融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする) ウォンビックの指定したカードは数ヶ月前に新パックで登場したばかりレアカード、発売時には二封気は正念党に居なかったので、 そのカードを持っているかどうかさえ、確かめる方法は無い。    「ブラックマイン様、どうして……!?」    「超融合の名を持つデュエリストだ、持っているんだろう?」 宣言した瞬間、二封気のデュエルディスクのデッキホルダー部分が光り始め、〔抹殺の使徒〕でデッキ内のモンスターを除外するときと同じ処理を始めた。 (刃咲視点)    「母さん、松猪 四郎ってヤツの住所を教えてくれ。」    「良いよ。」 俺は刀都屋の新店長として店の切り回しの仕方や、大会予定を二封気の予定帳で確認して落ち着いた頃だった、 母さんは晩飯のネギを切りながら、予想よりもあっさりと答えてくれた……小説なんだからも「私にデュエルで勝ったら教える」とかじゃねーのかよ。    「でも、よく覚えてたわね、松猪さんのこと、もう何年も会ってないのに。」 あ?    「……ちょっと待ってくれよ母さん、その松猪ってヤツに、俺が会ったことがあるのか?」    「当たり前でしょ、あの警察官をやってる……あの松猪さんでしょ?」 警察? なんで警察がセカンドハンターに関係有るんだ?…まあ胡散臭いか、セカンドハンターって。    「んで母さん、ソイツに会いに行きたいから金くれ、宿泊費と電車代。」    「理由によるわね、今なら聞けるから言ってみなさい。」    「……デュエルモンスターズ…関連だ。」 ここで『クロックに会いに行けって言われたから行きます』なんて答えたらなんか癪だ、凄く癪だ。    「趣味だったら自分でなんとかしなさい、刀都屋ってお金が儲けられる手札も有るし、そこまでの努力が見合わないと思う程度なら諦めなさい。」 ああ、そうだよな、母さんならそういうよなぁ。    「結構急ぎの用なんだよ、後で返すから貸してくれないか? 母さん?」    「ダメ、……提案だけど、それならあんたの父さんの家に遊びに行けば? あいつの家は松猪さんの家に近いし、     会いに来いって五月蝿いから、旅行費くらいは出すと思うわよ?」 …あのダメオヤジに会いに行くのは…しかし…くっ!    「母さん、あのダメオヤジの電話番号なんだっけ?」    「06―△△△△―□□□□、私の目の見えないところで掛けてね。」 そこまで嫌いならどうして結婚したんだ、母さん。 俺は母さんの目の届かない電話機、病院スペースの公衆電話に100円玉を入れてプッシュする。(鍵は持ってるので後で硬貨は取り出せる。) トァルルルルルっ トァルルルルルっ ばつっ    『はいーもしもし! こちらァバクタスク温泉ですァ! 御用件はァ!?』    「俺だ、ダメオヤジ、実は……」    『蕎祐か!? うおおお! どうした!? 何のようだ!?』 電話に出た瞬間に名乗るだけならいざ知らず、相手が『俺だ』としか言わない状態で相手の名前を言う……クロック並みに騙されやすそうだ。    「用件はこれから言おうと思ってたのをお前が途中で割り込んだんだろうが……お前の友達の松猪って人に用があるから大阪に行く、     そのついでにお前のところにも遊びに行ってやるから、俺とダチ分の旅費を出せ。」    『おおお! 来るのか! 良いぞ! いくらでも出してやる!』    「じゃあ俺の銀行口座に振り込んでくれ、20万ぐらい有ったら足りるかな。」    『分かった、振り込んでおく! 番号は!?』    「あー、203のぉ…。」 マジで居るんだな、オレオレ詐欺に騙されるヤツって。(※刃咲は騙してません。 (作者視点) ---- ウォンビックメインフェイズ(王様のワガママ発動中) 二封気 LP8000 手札3枚 十二眼の暴攻竜(守備表示) メテオ・ブラック・ドラゴン(守備表示) F・G・D(守備表示) E・HERO スカイシードマン(攻撃表示) おジャマ・クイーン(守備表示) 伏せ3 未来融合―フューチャー・フュージョン(F・G・D指定) フュージョン・ゲート ウォンビック LP8500 手札3枚 裏側(守備表示) 羊トークン(守備表示) 羊トークン(守備表示) 伏せカード3 レベル制限B地区(発動中) 王様のワガママ(発動中) ----    「ビンゴだ、刀都屋経営時にトレードしたっきりデッキに入れてたんだ。」 二封気はデッキホルダーが1枚のカードを押し出す。 略奪融合―エネミー・フュージョン 速攻魔法(オリカ) 相手フィールド上または除外カード置き場から融合モンスターカードによって決められたモンスターをデッキに戻し、 融合モンスター1体を自分の融合デッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする) エネミー・フュージョン、二封気デッキ→ウォンビック手札    「良い勘してるな、大事に使えよ。」    「すぐ使わせてもらうがな、手札を伏せて〔エネミー・フュージョン〕発動!     お前のフィールドの〔おジャマ・クイーン〕と除外置き場の〔沼地に住まうドラゴン〕をデッキに戻し、融合デッキから〔おジャマキシマム〕を特殊召喚! おジャマキシマム  攻撃力0 守備力0 星1 光属性 獣族(オリカ) (融合・効果)おジャマ・キング+おジャマ・クイーン このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードが召喚された時にカードが存在しない全てのモンスターゾーンに「おジャマベビートークン」((攻撃力0・守備力0・光属性・獣族・星1)を配置する。 また全てのプレイヤーは攻撃を宣言できず、生贄にもできない。 出現したのは毒々しいパステルカラーの皮膚を持ったビキニ姿のモンスター、見てるだけで目が痛くなる類の配色だ。    「このカードが召喚された瞬間、全てのカードは停止するッ! おジャマイベビーズ!」 マキシマムが巨大な口を開き、そこからポコポコと虹色のおジャマモンスターが零れ落ち、ウォンビックの体にしがみついた。    「ブラックマイン様、その×××なモンスターどもはなんですか!?」    「こいつらはおジャマのベ……」    『おジャマー! バブー!』    『ジャマバブーン!』    『モリノジュウニンー!』 ウォンビックの超えは、出現したソリッドビジョンのおジャマな騒音で掻き消された。    「ウォンビックの代わりに解説するとだな、こいつらは両性具有となった〔おジャマキシマム〕の子供たちだ、     お互いの開いているカード置き場に出現して遊び始めるから、俺の場には〔クイーン〕が居たスペースに1体、ウォンビックの場には3体だ。」 ※両性具有、オスでありメスである生物。    「……俺はあの男に話がある、よじ登っても引っ張っても良いから喋らないでくれ、頼んだぞ。」 流石は高性能ソリッドビジョン、おジャマベビー達は騒ぐのを止めてウォンビックの体中をゴキブリのように体中を這いずり回り始めた。    「……この効果によって、お互いにモンスター召喚・攻撃宣言を封じられ、お互いにターンの経過を待つのみとなる……、     言い忘れていたが、俺のデッキは正真正銘ロック単色、バーンカードやデッキ破壊カードは無い…だからこそ、防御力だけは誰にも負けない自信が有る。」    「つまりアレか、……えーっと、お前のデッキ枚数が異常に多いのはそのせいなのか。」    「ブラックマイン様のデッキに文句あるの? ××××?」    「二封気、お前ほどのデュエリストならば間違い無く、〔マキシマム〕と〔B地区〕程度の単体ロックは突破できるだろう。     だが、俺はそれまでには新たなるロックカードやロックコンボを引く自信が有る、さあ お前のターンだ!(手札3・布施カード3・発動中1)」 ウォンビックのセリフを聞き、首を傾げる二封気。    「……てっきり、何か凄いコンボを狙ってるからその時間稼ぎをしてると思ってたんだが……、     デュエルを楽しむ人間は2種類の人間が居る、それは『勝利を楽しむ奴』と『デュエル過程を楽しむ奴』だ、     この2つに良し悪しや 優劣は存在しないが、デュエルスタイルやデッキ構築にかなりの差が出てくる、     ロックってのはテーマとしては『勝利を楽しむ奴』タイプ、勝利にしがみつくデッキだ、     だが、お前は典型的な『デュエル過程を楽しむ奴』って印象を受けた、『過程を楽しむ奴』はコンボを重視したデッキが多い。」 演説を聞きながらも、ウォンビックの体をジャングルジムのようにして遊ぶおジャマベビー達。     「ロックを使うならもう少しコンボ性が高いデッキのほうが合うと思うぜ?」     「……デュエル中に人のデッキにとやかく言うのはマナーが良いとは思えんな。」     「スマンスマン、俺のターンだな、ドロー(手札4)、      ……このターンで決着を付けるぜ! 〔フュージョン・ゲート〕再発動! 手札の〔カオス・ソルジャー〕と場の〔十二眼の暴攻竜〕を融合し――      ―――〔創始界竜総督〕を融合召喚する。」 創始界竜総督(ドラゴンアドミラル・オブ・ジェネシス) 攻撃力8000 守備力8000 星12 光属性 ドラゴン族(オリカ) (融合)カオス・ソルジャー+十二眼の暴攻竜 青眼の究極竜+黒炎防護戦士 真紅眼の守護竜+究極竜騎士 このカードは融合召喚でしか召喚できず、上記の3組の内の1つを融合しなければならない。 またこのカードのコントローラーのターン中、このカード以外の全てのカードの攻撃力・守備力は0となり、効果は無効となる。 (このカードは自分のスタンバイフェイズに融合デッキに戻る。)    「…忘れていないか? 俺の〔レベル制限B地区〕はチェーンも無く処理される、     このままバトルフェイズに突入したとしても〔アドミラル〕は守備表示だ。」    「ウォンビックも忘れてるみたいだな、この〔アドミラル〕は無限融合のたかだか第3段階、あと2段階の融合があるんだぜ。」    「……ほう。」     「俺は〔フュージョン・ゲート〕でフィールド上の〔F・G・D〕、〔メテオ・ブラック・ドラゴン〕、そして〔創始界竜総督〕を除外しッ!」 ドラゴンの鎧を纏った戦士は天空へと飛翔し、次ぐ形で残る2体のドラゴンも中空へと舞い…そして混ざり解ける。    「――融合デッキから無限融合第4段階、〔永存回竜球(フォーエバー・イグジスタンスドラゴン)〕、召喚成功だ。」 永存回竜球(フォーエバー・イグジスタンスドラゴン) 攻撃力0 守備力0 星12 闇属性 ドラゴン族(オリカ) (融合・効果)創始界竜総督+レベル7以上の融合モンスター+レベル7以上の融合モンスター このカードは上記の融合素材による融合召喚でしか特殊召喚できない。 また、このカードの特殊召喚に成功した時、お互いのプレイヤーはデッキ枚数が半分(端数切り上げ)になるようにデッキからカードをドローする。 出現したのはドラゴンとは名ばかりに、巨大な、ただ巨大な球体だった、    「このカードが発動した瞬間、お互いのプレイヤーはデッキの枚数が現在の半分になるようにカードを引かなければならない!」 ディスクのデッキホルダーから大部分のカードが抜け、お互いのプレイヤーに手に持て、と言わんばかりの突き出す。 ウォンビック:手札3→70(残りデッキ68) 二封気:手札3→15(残りデッキ枚数11)    「だ…だからどうしたって言うのよ! ××××!     それだけ手札を引いても、結局はブラックマイン様のデッキ枚数の方が多い事に変わりは無いでしょうが!」 トガはこの効果の重要な起点に気が付いていないようだが、ウォンビックは既にこの効果の恐るべし発展性に気が付いていた。    「……まさか……この効果は……。」    「俺は手札のモンスターを〔フュージョン・ゲート〕で融合、〔竜魔人 キング・ドラグーン〕、〔闇魔界の竜剣士 ダーク・ソード〕、〔ドラゴン・ウォリアー〕!」 竜魔人 キングドラグーン 攻撃力2400 守備力1100 星7 闇属性 ドラゴン族 (融合・効果)ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-+神竜 ラグナロク このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 相手はドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。 1ターンに1度だけ、手札からドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。 闇魔界の竜剣士 ダーク・ソード 攻撃力2700 守備力1500 星7 闇属性 戦士族 (オリカ) (融合・効果)闇魔界の戦士 ダーク・ソード+騎竜 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できず、このカードは1ターンに2回まで攻撃宣言を行う事ができる。 ドラゴン・ウォリアー 攻撃力2000 守備力1200 星6 地属性 戦士族 (融合・効果)戦士 ダイ・グレファー+スピリット・ドラゴン このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。 このカードがフィールド上に存在する限り、1000ライフポイントを払う事で通常罠の効果を無効化する。 また、このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。 圧倒的補充から更に追撃で沸いてくるモンスター達、だがそれらも結局は重力の網に絡めたろれていた。    「この融合の連打で、俺の補充したばかりの手札は一気に減った……よって、このカードが使える〔手札抹殺〕!」 手札抹殺 通常魔法 お互いのプレイヤーは手札を全て捨てる、その後、捨てた枚数分だけカードをドローする。    「〔永存回竜球〕の効果は「デッキの半分」をドローするカード、お前のデッキが何枚でも関係ない、     この〔手札抹殺〕は等しく俺達のデッキを削るが、俺の手札は融合の連打で手札が減ってドロー枚数も減り、デッキ切れにはならない!」 ウォンビックと二封気の豊富な手札はセメタリーへと運ばれ、カードのドローを強制される。 ウォンビック手札70枚→墓地へ、ドローカードをドロー出来ない。 二封気手札9→墓地へ、カードを9枚ドロー。    「こんな…バカな効果が有る筈が無い……。」    「ああ、確かにな、本来は第3融合形態の〔創始界竜総督〕でデュエルは決するし、狙う価値は無いだろう、     だが、これが『過程を楽しむ』ってスタンスだ、ウォンビック、お前はこういうデッキに向いている、     ウォンビック、もう少し自分に合うデッキを発見できれば……お前はもっと強くなれる。」    「…貴様も『過程を楽しむタイプ』か?」    「いいや、俺は『過程だけでも楽しめて、勝ったら狂喜乱舞するタイプ』だな。」 なんじゃそら。    「……ふ、完敗、だな。」 ウォンビックは、満足気に台地に膝を着き、大地を揺るがしながら倒れこみ、 そのギャグとしか思えない会話を涙を流しながら聞いていたトガは、ひとつの重大な事実を思い出した。    「それはそうと、×××の二封気、あんた達はこの森からどうやって戻るの?」    「……だぁー! 祢祢さん! ウォンビック! 起きろォー! 俺は大阪に行かなきゃならないんだー!」 [[前へ戻る。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/137.html]] [[次へ進む。>http://www11.atwiki.jp/84gzatu/153.html]] [[遊義皇トップへ>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/12.html]] [[小説置き場に戻る>http://www12.atwiki.jp/wahamuda84g/5.html]]

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