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識柚2【きかない、きけない、きこえない!】


誰にだって秘密はあるもの。
誰にも明かしたくないそれに限って、誰かに知られてしまうもの。
その上知られたくない相手に、知られてしまうのが、定石。


「ユーズってさー弱点なさそうだよね。なんかもう達観しちゃったから弱いものない!って感じ?」
「なんや、人を仙人みたいに言いなや」
「ハイハイユーズ悟りの境地のポイントはどこですかーっ?」
「うわ、セリカ酔うとるやろっ」
「あーあーもうセリカ、ほらー真っ赤だよ」
「エリカ、もうコイツ連れて帰りや。弱いくせに飲みまくるんやから…また路上で歌い出すで」
「歌うぐらいで済んだらいいんだけど…ほら、セリカ、かえろ」
「やーんー。まだ飲むぅ」
「…あーあ、あれ完璧酔っちゃってますね。介抱するエリカも大変だな」
「せやな。ま、世話焼くの好きそうやからええかもしらんけど」
「…師匠はそれで何杯目?」
「さぁなー」
「…師匠は今は来ないけど、明日にぶり返すからな…」
「ああ? なんか言うたか?」
「あ、いや別に…それより、さっきセリカに何絡まれてたんです?」
「弱点がどーのこーの言う話。わいには弱点なんかないんやろーとか言われた」
「へぇ…」
「わいかて人間やし。弱点くらいあるわい」
「そうだなー。足の裏とか弱いですよね。背筋を触られるのもあれだし…そうそう、寝てるときにいじると師匠けっこう面白いですよ」
「なっ、おまえ人の寝込みに何してんねん!」
「全体的に敏感なんじゃないんですか? あとは指先とかもけっこう…あと」
「き、聞いてへん! そないなこと誰も聞いてへんやろが!」
「師匠、聞いておいたほうがいいんじゃないの? 心の準備とかできるでしょ」
「きかへん、きけへん、きこえへん!」