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ゼファー4

(これ以降のXepherは改名済み)

「キラーはルルのことを守ってくれる?」
「もちろん」

そのためだけに自分はいるのだとは言わない。
まどろみに落ちかけたルルススの肩に布をかける。顔にかかる緑の髪をすくってやると彼女はくすぐったそうにほほえむ。

「リヒトは?」
「…ルル」
「キラーはリヒトを守ってくれないの?」

彼には守る義務はない。リヒトはルルススや今もって朋友がつれているあの少女とは違う。
キラーが守るべきは目の前の少女だけだ。
だが。

「…守ろう。おまえが大切に思うものすべてを」
「…よかった」

額におかれたキラーの手にルルススはすっと頬を寄せた。
守ってねとつぶやく少女は半分は眠りの国に向かっている。

「…みんな大好きだから、キラー…守ってくれる?」
「ああ」

おまえが好きだと思うもの、おまえに連なる近しいもの。
自分自身の命すら投げ出していいと考えていた頃とは違う。
ルルススが守れと望むのならば、守ろう。誰にも望まれなかった、キラー自身でも。

「みんな、守ってやる」

無垢な主はその汚れない微笑みを残したまま眠りについた。



「僕を守ってくれるんだ?」
「…ルルススがそう望むなら」

銀髪をひっぱられ、視界に花の化身めいた薄紅が占める。

「守護者というよりキラーは過保護な従者みたい」

そういうところ嫌いじゃないけど、とリヒトはキラーを捕まえたまま続ける。

「キラーがそうしたいって言ってくれたらもっと嬉しいんだけどね」

 リヒトは守護される側ではないのだと思ったことはこの際言わないでおこうとキラーは沈黙のうちに決めた。