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オリジナル 悪魔2 【断絶空間】


「おまえの禍々しい気は吐き気がする」

嫌悪に顔を歪ませた天使はすらりと剣を抜いた。天使といっても彼らは神の心を叶えるために戦を選ぶ。

「おまえの思念は毒だ。弱く儚い人間には悲劇しか招くまい」

血涙の悪魔。爵位どころか名前を誰も知らないほどの、矮小な存在が最近、力をつけているという伝えを聞いた時、討伐の対象ができたと天使は思っていた。
だが対峙してわかる。
この悪魔は毒なのだと。凶事を招く翼を持ち、血涙を頬に刻む悪魔は、長ずればやがて天上に牙剥く勢力の一端を担うだろう。

「戦天使、教えてくれるか」

長く伸びた猛禽の爪が毒々しい赫。まるで涙を吸ったように悪魔の衣も髪も穢れた色をしている。

「天使の血は、甘いのか。それとも苦いのか」
「神の赦しを請え」

血涙の一滴が空を切った。


切り刻まれ消滅しようとした天使の肉に穢れた力を注ぎ、無理矢理に形を残した悪魔は、天使の絶叫を聞きながら黙々と食事を続けた。
血涙の悪魔は世界で最初の天使喰らいとなったが、後に漏らした。

土をはむようだった。これならば、最初に喰らった神父のほうがよほど良いと。