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葉取1 ヒロシマリアン葉佩


葉佩が広島出身なら喋りも…そういう妄想です。
限りなく海神仕様な広島弁ですのでツッコミなしでDON!


「鎌治は背ぇが高けーけ、ええのー」
「そ、そうかな…」
「おー高いとこから見下ろすん、気分よぉないか?」

 屋上から下を見下ろす感じじゃろか?と葉佩は首を捻ってみせ、背が高いのも大変なんだよ、と鎌治は返した。

「よく桟とかに当たるんだよ…けっこう僕がぼーっとしてることが多いから、今でもたまに教室に入りざまに、ほら」

 前髪を少しわけてみると、鎌治の白すぎる額にうっすら赤い痕が見えた。相当強く打ったわけではないらしく、内出血には至っていない。この肌でさらにそんな痛々しいものがあったら、見とるこっちが痛いと葉佩は思う。

「あーあおじにはなっとらんけど…痛そう」
「慣れちゃったよ」
「じゃけど、羨ましいな。鎌治じゃったら、バスケのリングにたうんじゃろ?」

 一瞬。鎌治の動作が止まる。耳で音を思い出すようにすると全ての動きが滞るのは鎌治の癖のようなものだった。

「鎌治? おーい、どうかしたんか?」
「…あの、はっちゃん…」
「なん?」
「ええと…たう、って何?」

 それが動作をしめす言葉であろうということは推測できる。かかる対象は「バスケのリング」。つまりはバスケのリングに対して鎌治には可能な動作を示している。それは前後の語意で計ることができた鎌治だったが、肝心の言葉でひっかかる。
 すると葉佩が「すまんすまん、フツーにわからんよな」と笑って謝った。

「いや、あの僕が知らないだけかもしれないし…っ」
「そりゃ知らんて! 前に甲太郎にもわからんて言われて直そうと思っとったけどつい出てくるけんなー。たう、いうのは届くっちゅう意味な」
「届く?」
「そうそう、こーやって」

 葉佩が鎌治の肩に手を伸ばし、ぽんと軽く叩く。

「なんかに手が届くのんを、たう、って言う。手が届かん範囲じゃと、たわん」
「ええと、だったらさっきのは…僕だったらバスケのリングに手が届くって言う意味?」
「そ!一つ賢くなったじゃろ、広島弁講座!」
「…じゃあいつか、僕からも教えてあげるよ」
「ん、待っとるけ!」



こんな感じー…?嘘っこになったら御免。
たぶんヒロシマリアンな葉佩はカープ狂いで部屋にはポスターとかサインボールとか転がってるかもしれない(笑)
最終更新:2006年07月26日 03:17