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セムリリ1 【メッセンジャーは殺される】


「兄さん」

 私の言葉はいつも半分もいらない。

「どうした?…ああ、ほつれてるな。気づかなかった」

 それは今まで必要がなかったせい。

「ありがとうな、リリス。危うくそのまま出すところだった」

「…うん」

 これまでは良かった。それでも大丈夫だった。

 でも。

 私の言葉は半分もいらない。それは同時に。
 半分も伝わっていないという不幸。