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こたうじ23

高所にあって自然と化すようにじっとしていると、羽を休めに鳥がやってくる。
止まり木になった小太郎の肩に頭に山野のふっくら冬装いした小鳥がとまる。
せわしない彼らは小さなことでも盛大に鳴く。
ちゅくちゅくとさえずり返していると視線を感じた。
露骨に首を動かさず目だけでたどる。主の老爺が小太郎を眺めていた。骨にはりついた紙のごとき薄き頬が緩んでいるのが遠目に知れた。


わずかに肩を揺らすと四十雀がからかうように鳴いた。
最終更新:2007年03月15日 00:35