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氏政様の守人2
※まんま「南君の○人」なこたうじ。こたが小さくなったら?な小ネタ集。


「ますます一寸法師めいておるのう」

姫君方の雛人形のお古である小さな狩衣と腰にさした針。当座の小太郎の装いを整えてやった氏政はそう言った。

「…」
兜や忍装束はただ今風魔の忍びたちが夜なべして製作しているらしい。曰く、小太郎専用の巨大手裏剣なども城下の職人と手先の器用な忍びが協力して試行錯誤を繰り返しているとも聞いている。
小太郎は着なれない狩衣に居心地が悪そうだが、紺の落ち着いた色といい元の見栄えのよさも手伝い、よく似合っている。烏帽子は嫌がったのでざんばらな頭はそのままだがこれが元の大きさであったら見とれる者も多いに違いないと氏政は不思議な充足感を覚えた。

「小太郎」

氏政が掌を出すと、小太郎はそこにおそるおそる乗った。

「しばし辛抱じゃな」

もう少しそのままでいて欲しい気もしたが、貴公子めいた姿よりはいつもの野を奔る忍び姿も氏政は恋しく思い始めていた。
一方、小太郎はと言えば、常にないほど眼前に迫る巨大な氏政にかちかちに硬直していた。ある意味、幸せなのだが複雑な身の上といえた。