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こたうじ18


「どうしたのじゃ」

暗闇。かき消えた燭台に訝ったと同時に、入りこんだ小太郎の動きで灯りが失せたのだと、氏政は知る。
夜にこうして忍びがやってくることをは珍しくない。その名にふさわしく風の合間を縫ってやってくる小太郎は氏政以外の城の人間に所在を悟らせない。

「何か、急ぎの用かの」
「……」

ふるふる、と兜が左右に振られるのを空気の動きで知る。先ほどまで書見台に向かっていた氏政は白い書面が未だ視界をちらつき、まだ闇には目が慣れていない。

「小太郎」

手をうろつかせると、若い肩に触れた。

「!!」
「おお、こんな近くにおったのじゃな」

節くれた指に手甲の固い布に覆われた小太郎の指が触れる。その布越しにもわかる高い熱におや、と氏政が声をあげた。

「熱でもあるのではないか」
「……!!!!」

どれと額に手をのばしかけたところで、小太郎がバッと身を翻した。そういえば小太郎は兜で顔のほとんどを覆い隠していたのだった。詳細は知らないが、顔に触れられるのは嫌だったのかも知れない。それにこうも素早く動けるのならば、健康に障りはないのだろう。

「あいや、すまぬの。じゃが己の体を過信してはならんぞ」

今日は早く休むが良いと告げると、小太郎はこくりと頷き姿を消した。
……そういえば、用件は何だったのだろうかと後になって氏政は気づいたが結局、小太郎の深夜の訪れの理由はうやむやのままになって闇に消えた。





頑張ってこたうじdeらぶら…ぶ?触るだけでも(小太郎が)一大事。真夜中に寝顔を拝みにくるくらいはやってのけると思うよ小太郎!