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学園たけとみ3

「被服の授業で秀吉の浴衣をつくったんだよ」
「て、半兵衛それ、手縫いじゃねえか?」
「もちろん。一針一針心血を注ぐことが大事なんだよ」
「…被服の授業の目的はミシンが扱えるようになることって前ねねが言ってたぞ」
「そうだったかな」
「しかもそれ、授業で配られてる浴衣の布地じゃないだろ」
「秀吉にあんな安っぽいものは似合わないよ。これは今度の校内花火大会で着てもらうのさ」
「もうさ…おまえ秀吉の嫁になっちまえよ」

校内花火大会で着られるかもしれない浴衣を見せられながらも、当日それを秀吉が着ている時間は短いだろうなと慶次はげんなりしながら推測した。
最終更新:2006年09月25日 02:33