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QMA5


「次は屋外授業ゆえ、遅れず集まるのじゃぞ」

昼食直前では気もそぞろになるだろうがロマノフの声には揃って返事が返り、終業の鐘も鳴った。

「チビ、ちゃんとついて来いや」
「きゅきゅ?」

タイガはちっちゃな角とぱたぱた羽をはためかすコウモリ型ペットをつついてやる。
チビと名づけられたペットは飼い主に似ずのほほんとした性格らしく、肩に乗っているかと思えば昼寝をかまして転がり落ちるというほほえましいような間抜けなペットだった。

「ぎょうさん食って俺をのっけられるくらいデカくなるんやでっ」
「きゅ!」

卵から孵して手ずから育てるペットは親であり兄弟であり友人である飼い主が一番好きだ。苦楽を共にするにしてはチビなどまだまだ頼りないが、きゅうきゅう騒いでくれるだけでも自分以外頼れるものもない魔法使いのひよっこの心を慰める。

「よっしゃ、ほな行くで。今日のメシは中華らしいで。からいもん食えるか?」
「きゅ?」

よくわからないが頑張る!といったニュアンスのチビに、タイガはチリソースくらいなら平気かなと思いながら食堂に向かった。



数分後、エビチリを一口食べたチビがタイガの目の前で「きゅきゅー!」と泣きながら口から火を噴いて。
今後いっさいコイツには辛いもんは食わさんとこ、と堅く堅くタイガは決心した。