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学園ちかなりちか3


「ふあ」

字面だけなら悩ましい。けれど実際は間抜けな大あくびをかます元親に、元就はこれで五回目だとうんざりした。

「大方、くだらない機械いじりでもしていたのだろう」
「ちっげえよ、一組のけーじから漫画借りて読んでたら夜があけてたんだ」
「くだらん」
「…そういうことは見てから言え、元就」
「株価情報でも見ているほうがましだ」
「てめーな!くだらねえかどうかは一巻読んでから言え!」

又貸しになっちまうけどとりあえず読みやがれ!と元親は元就に、慶次に返すはずの漫画本を押しつけた。



「よーチカ、漫画読んだか?」
「ああ…あと三日くらい貸しちゃくんねえか」
「え?かまわねえけど、全巻読んだってメールくれたじゃねえか」
「いやちょっとよ、元…あいや、うちの家の連中まで読み始めちまってさ、しばらく返せそうもねえんだ…」
「なーんだそういうことか。いいぜ、いいもんはじっくり味わうもんだし、本はそんなに人に読まれるなら本望さ!」
「ああ、わりい」
「いいってことよ」


その漫画の一巻を昼休みに読んだ元就が「結末に至るまで経緯を知りたい」なんてほざいてその夜の長曾我部邸にまであがりこんだのはまた別の話。