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ケダル3 


打ち込み系の電子音楽に身を任せていると何となく楽しそうな譜面が頭に浮かぶ。
HDDプレーヤーにはそんな曲ばかり入っていた。

「趣味がわかりそうでわからない…」

ケイナの部屋に埋もれていたものを拝借してきたダルマだがまずプレーヤーに収容されていた曲数に驚いた。
ジャンルわけもアーティストわけもばかばかしくなる万単位の数に呆れた。

「こら、やっぱりおまえやったか」

イヤホンをむりやりひっぱられひっこぬかれた。怒ったようで困ったようなケイナがおまえしかおらんと思ったけど、と前置きして言う。

「せめて借してーの一言でも言うてや」
「ああ、借りた」

自分の部屋に埋もれさせておいてよく言うとダルマは思った。
それから。
こいつはきっと釣った魚の餌を時々忘れそうだな、とも。