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こたうじ5(+けーじ)


「じいちゃん、ご先祖様の話じゃなくて他のにしてよ。恋の話とか!」
「ぬう…ワシの昔話なぞ面白くないわい。ここはやはりご先祖様の!」
「いやいやまあまあ、ありがたーいのはわかったからさ、ね?じいちゃんの話が俺ぁ聞きたいなあ」
「そ、そうかのう…ワシの話は長いぞ」
「いいっていいって!何日でも通うから!」


有言実行の前田慶次は本当に毎日小田原にやってきた。客として城に迎えようかと言ったが笑ってかぶりをふるばかり。
こやつはこういう奴なのじゃろうと割り切って、氏政は小太郎を横に座らせ若者の訪れを待った。


「小太郎、おぬしも年寄りの昔話が聞きたいのか?物好きじゃのう」
「…」

微妙な気持ちを表せない小太郎は、少し温めのお茶を用意して喉をいたわる仕草をした。茶菓子も小太郎が持ってきた干し柿だった。

「よう!じいちゃん、恋バナ聞きに来たぜ」
「うむ」

初日こそ角張っていた氏政だが日を重ねる毎言葉がやわらかくなる。

「ま、一杯飲むのじゃな」

どっかり座った慶次に小太郎が茶をいれて出した。

「…」
「お、悪いね!いやー今日も暑くて茶の一杯も欲しかったとこ…ぶはっ!?」

一口で飲み干そうとした慶次が吹き出した。

「じ、じいちゃんこれ、苦い」
「なにを童みたいなことを言うておる。これこそ栄光の北条茶!小太郎はとみにこの茶をいれるのがうまいのじゃ」

氏政の言葉に小太郎も自信満々に頷く。

「だ、だってこれ本当に苦い…」
「ふん。お主もまだまだ若いのう。ご先祖様も愛した茶の道にはまだまだじゃわい」

小太郎のいれた茶を平気でのむ氏政を見て、慶次も「こ、こりゃ鍛錬がたらねえ。まつ姉ちゃんに怒られるや」と苦笑した。



…まさか小太郎が慶次の茶だけはそこらの雑草をすりつぶして作ったのだとは慶次も氏政も誰も知らない。






先日慶次で天下統一やってたら小田原にて冒頭のやうなセリフを吐きました。
なんか恋バナねだる慶次にまんざらでもないじいちゃんや嫉妬しまくりのこたがその後まおうさまとメールする間にできあがりましたよ!

いい…タイプの違う孫をはべらすじいちゃん…(なんか違う)