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学園こたうじ1


開け放した窓からそよそよ風が入る。
ここ図書室は冷房なしでもなんとかやりすごせるていどに涼を楽しめる。しかしありがちなことだがこれを知る利用者は少ない。
図書室の主・北条先生は補修作業をしつつもため息を隠せない。

「最近の若者は本を読まんのう」

マナーもよくない。借りた本にマーカーを引く、ページを破る…言語道断なことばかりだ。
こと、とカウンターの内側にこっそりお茶が置かれたのはその時。飲食禁止の図書室だが来室者皆無なので気にしない。

「おお風魔。今日は当番かの?」

前髪がばっさり降りて表情の読めない2-4の生徒・風魔小太郎はこっくりうなずいた。
風魔は本好きなのか図書委員の中でもカウンター当番以外でなくとも毎日やってくる、非常に好ましい生徒だった。

「ではのう、返却滞納しておる生徒に勧告プリントを渡しておくれ。2-1前田『恋と桜とふられ道』」

小太郎にこうした雑事を頼むと他より異常にスムーズに事がすむのが不思議だったが、細かいことは気にしない北条先生だった。



翌日ちょっぴりボロボロになった前田慶次から本は返却された。
陰で小太郎が風紀の浅井より怖い返却とりたてをする恐怖の図書委員だと囁かれているのを北条先生は知らない。





風魔。4組所属、図書委員。無駄口をたたかないので浅井に同士面をされるのがちょっぴりうざい。北条先生ラブ。
…BL王道みたいなことが平気でできそうで怖い学園こたうじ