識柚14 まわるまわる
「まわるーまーわるーでしかいがーまわるぅー、はきーけとずつうのくりかえーしー、きょーはーはかずーにねれるわいーもーふつかよいでむかえざーけーやー」
下手な替え歌にため息が漏れた。
「…ヘタクソ」
「やっかまし」
識の膝枕を頭に受けておいてユーズは文句ばかり言う。
「膝枕て男の儚いロマンやったんやな。固いし首痛い」
「…俺はやってほしいですよ」
「他当たれ」
そして四回ばかり同じ替え歌を呟いてユーズの意識は消えた。
珍しく酔いつぶれたユーズの頭を撫でながら、頭から離れなくなった替え歌に悩まされる識だった。
最終更新:2006年07月29日 04:27