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ダイ大妄想1 ダイポプ1


ダイポプに萌えてきたー!のでさっそく。
最初の最初の頃?


手が届かない。
それが悔しくもどかしく思うようになったのはいつだろう。

「どうしたよ、ダイ」

「……」
声をかけても、弟弟子は自分の掌を見つめたまま固まっていた。

「だーい」
「……」
「オイコラ!」
「いてっ!」

デコピンされて意識の戻ったダイは思いもよらぬ痛みに悲鳴をあげた。

「なんだよポップ」
「なんだはこっちのセリフだ。ぼけーっと自分の手なんか見て、なんかついてんのか?」
「べ、別になんでもないよ」
「ホントかぁ~?」
「ホントだって!」

隠し事ができないダイは嘘が下手だ。つく必要もなかったせいもあるが、ポップ曰く「おまえの顔にデカデカと読んで下さいと書いてある」とのこと。

「ダイのくせに生意気だぞこら、このこのこの!」
「うわぁやめてくれよ!」

首を抱え込まれて頭をぐっしゃぐしゃにされ、いつものじゃれあいに突入してしまった。



手が届かない。
掌の大きさだって、まだ小さい。
なんて子供なんだろう。
なんで俺は子供なんだろう。

そうした焦燥に狩られるようになるのは、もう少し後の話。
最終更新:2006年07月29日 04:21