ニクシロ5 微エロ?
はっ、と苦しげな息がかかる。うなじを撫でれば汗に濡れる。銀髪が絡んだ。
「ひっ、ぱるな…」
「そういうおまえは緩めろ」
締まりすぎも痛いと悪戯に囁けば、壮絶な蒼に睨まれた。実際のところ、快楽にとろけた目もいいが屈辱に歪むほうが「らしく」ていい。
「誘ってんのか?」
「誰が…っ」
「士朗が」
わざと揺さぶって息を乱れさせると、ダイレクトにくわえ込まれた自身に快楽が走る。
「ニク、ス…!」
「なんだ?」
ぎりぎりまで追い上げられたら辛いのはどちらか。陥落を計って、ひきつる喉をなめあげた。己の金と彼の銀が混じると何ともいえない色になる。こんな時しか交わらないからか、それを見るたび猥褻極まりないと思える。
「欲しいって、言ってみろ」
「…くぅっ」
「そしたらおまえが欲しくてたまらないもの、たっぷり注いでやるよ」
あられもなく強請られるのは興ざめするが、言いたがらないのを強いるのは嗜虐をそそる。
「いってみせろ…士朗?」
快楽はいつも自分の味方。哀れなくらいしなる肢体にいっそう鳴かせるため、また動き出した。
最終更新:2006年07月29日 06:35