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ケダル1 【まどろみの中で】

言葉にならない夜には沈黙のままで抱いていてほしい。

「言葉のいらない関係は理想に値するか否か?」

ケイナのくだらない問いかけは禅問答のようだ。
多くは達磨の関心を寄せることなく消えていくが、時折気の向いた時英知を覗かせる少年が応えを返すことがある。

「あんたは喋りすぎるから黙ってて時がある」
「あ、酷い」
「今はそう」

言葉がいらない関係になるほどお互いを信じちゃいないだろうと達磨が半ば眠りながら呟いた。
僅かに顔をしかめたケイナが既に眠りに落ちた少年の額を小突いた。

「残酷なこと言っちゃってさ……」