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ゼファ4」(2006/07/26 (水) 05:08:28) の最新版変更点

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ゼファー仮名2  ※わたつみが勝手に考えたゼファ妄想です。名前も公式が出るまでの仮名だと思ってください。  補足・ピンク髪さんは男です。ピンク髪×青い人でよろしく。ゼファー本編より前の話っぽく。  今回は、緑子ちゃんと青い人。ピンク髪さんが来る前。 『雨』が降る。 この世界にあって、この世界でない次元である『時計台』のある空間には便宜上、『雨』と呼ばれる現象が起きる。 真白い屑星の光が上から下へ、落ち続ける情景をセラがいつのまにか『雨』と呼んでいたのだ。実際、雲から落ちる水分というわけでもないが、雹のような白いものが降るゆえ台座の近くに住まうには粗造りの家が存在する。 「雨、やまないね」 「今日は一日じゅう、雨のようだな」 「…つまんない」 黒い針のような剣を磨きながら、ナフトは答える。青い衣に、老いを感じさせない白髪…生まれながらの色彩であるのだろう。 整った顔立ちをグラスで覆い、その縁には鼻梁を横切り頬骨に達する傷がある。古いものであるのか今は糸のように細い。 むくれてしまった少女の顔がグラススコープに映る。 「つまらないか?」 『時計台』の世界は、あまりに狭い。彼女は本物の雨を知っているかどうかもナフトにはわからない。 世界は、もっと広く大きく、限りなくあるものだとセラに教えたい。けれどそれはナフトには許されていない権限である。 セラという少女は守られるべき存在であり、庇護されなければならない存在である。そして、己は盾であり矛である。それ以上でも以下でもあってはならない守護者。 「…そのうち、雨の日も悪くないと思えるようになる」 かつて雨に濡れた己の記憶を語ることはできない。 だからせめて、壁に身を預けながらナフトは言う。 「いまはただ、雨の音を聞いてみればいい」
ゼファー4 (これ以降のXepherは改名済み) 「キラーはルルのことを守ってくれる?」 「もちろん」 そのためだけに自分はいるのだとは言わない。 まどろみに落ちかけたルルススの肩に布をかける。顔にかかる緑の髪をすくってやると彼女はくすぐったそうにほほえむ。 「リヒトは?」 「…ルル」 「キラーはリヒトを守ってくれないの?」 彼には守る義務はない。リヒトはルルススや今もって朋友がつれているあの少女とは違う。 キラーが守るべきは目の前の少女だけだ。 だが。 「…守ろう。おまえが大切に思うものすべてを」 「…よかった」 額におかれたキラーの手にルルススはすっと頬を寄せた。 守ってねとつぶやく少女は半分は眠りの国に向かっている。 「…みんな大好きだから、キラー…守ってくれる?」 「ああ」 おまえが好きだと思うもの、おまえに連なる近しいもの。 自分自身の命すら投げ出していいと考えていた頃とは違う。 ルルススが守れと望むのならば、守ろう。誰にも望まれなかった、キラー自身でも。 「みんな、守ってやる」 無垢な主はその汚れない微笑みを残したまま眠りについた。 「僕を守ってくれるんだ?」 「…ルルススがそう望むなら」 銀髪をひっぱられ、視界に花の化身めいた薄紅が占める。 「守護者というよりキラーは過保護な従者みたい」 そういうところ嫌いじゃないけど、とリヒトはキラーを捕まえたまま続ける。 「キラーがそうしたいって言ってくれたらもっと嬉しいんだけどね」  リヒトは守護される側ではないのだと思ったことはこの際言わないでおこうとキラーは沈黙のうちに決めた。

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