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「ジェノギガ3」(2006/07/26 (水) 04:53:56) の最新版変更点
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ジェノギガ1 【チェックメイト】
「俺の勝ち」
3手先を読んで、駒を放った。
闇の中で仄かな銀色のポーンは鉄のクィーンを盤上から落とした。
「ゲームはプレイ中の心理の動きを楽シムものだヨ、ギガデリックは無粋だねェ」
「おまえが弱いんだよ」
先が読める遊戯。未来の知れた世界。
俺にとっては同義。
早く終わってしまえばいい。
ジェノギガ3 【さわってもいい】
「触覚ってあるのか、その体」
珍しく自分自身にも興味のないギガデリックが目玉によるサーチにも飽きたらしく薄明の姿で漂うジェノサイドに問いを投げた。
「マシンゴーストとは違うからねぇ…構造はよくわからないけれど、感じようと思えば…ね」
じゃなきゃあキミが痛い思いをしてもわからないままでしょうとグラススコープの下の唇が半月を描く。
「触覚のタイプは愛撫から圧迫死まであるけど、キミならいつでも大歓迎だよ。ドコでもさわってもいいよ」
「じゃあ死ね。いますぐ。圧死とかで」
「死にたいとでも思わないかぎり半物質の僕は圧死はできないなぁ」
「重力小僧に殺ってもらえ」
格が違う。
「やるならキミがやってよ」
最後に触れられるものがキミの手ならば悪くはない。
「それとも逆やってみる?」
触られるのも嫌いじゃないジェノサイドはそう言って嘘をつく。
最初から壁たる体を、殻たる体を持たないものの虚言だとギガデリックは無視をする。