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識柚19
※わんにゃんより派生。ふつうの人間飼い主の識と耳尻尾つきのゆずにゃん妄想
「…どうしようかな」
腹の上でぬくぬくすやすや安眠をかます子猫を見おろした。生後一年も経っていない子猫は軽くて、まさにぬいぐるみを乗せているような気持ちになる。
「んぅー…」
ぽてりと頭がずりおちても眠気に勝てないのか絶妙のバランスを保ちながらまだ目をあけない。
「もしかして俺のこと、エサくれて構ってくれるクッションくらいにしか思ってないんじゃないのか…」
ソファに自然にもたれていた体を持ち直すと「いやいや」とばかりに服にちっちゃな爪をたてて体勢を保とうとする。
「やれやれ」
体を腕で支え直し、さわさわと撫でてやると猫はふんにゃりと口元をゆるませた。
いつのまにか同じように俺もやにさがっていた。