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こじゅまさ7 我らが伊達政宗、刀の手入れは人より六倍かかるが、手入れは毎日欠かさない。 その横に並んで小十郎も愛刀に綿をあてている。政宗が手入れを終えるのにあわせているので人より六倍手間暇かけているはずなのだが、その動きは手慣れている。 「だいぶ傷んでやがるな」 「政宗様、新たな刀を手配したほうがよろしいかと」 「Ah小十郎、おまえもな」 ぽんぽんぽたぽた 主従の刀の使用頻度は半端ない。特に政宗のそれは下手をすると二三度で輝きがくもる。 「もう少し重いほうがいいな。こいつも悪かなかったがよ」 「南によい刀匠がいるとのこと、一度訪ねてみましょう」 双竜がそろって牙を研ぐ日々はむしろ穏やかだった。

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