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こたうじ8 小田原城の天守閣のそのまた上。 「おーやおや?これまた意外な一面発見だね」 風魔小太郎と水飴なんて奇特な組み合わせだよ、と茶化すのは武田が忍、猿飛佐助。 「お互い、手間のかかりそうな主だもんなあ。甘いもんでも食ってないとやってらんないってとこ?」 手のひらに収まる小さな壷をちびりちびり、とても大事そうに口に運ぶ小太郎は佐助の話をほとんど聞いてはいない。 「うちの旦那もさあ、甘いもんにゃ目がないんだけどお宅もその口?」 一口味見させてよとぼやくと返答は無数の手裏剣だった。 「ちょっとちょっと!いきなりそれはないんじゃない!?」 壷にしっかり封をして懐にしまった小太郎は次の瞬間には影分身まで呼び出した。 「なんなのよそれ!俺まだなにもしてないでしょーが!」 なにが逆鱗にふれたのかもわからないまま、佐助は小田原を追い出された。

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