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たけとみ6
愛の言葉と毒の呪詛は同じ割合で彼から放たれる。
わざわざ敵をふやす発言を繰り返す朋友は、まわりくどく懐柔という作戦をとらない傾向だ。
「焦っているわけじゃない」
とろけそうな眼差しが自分にしか注がれないのを秀吉は気づかない。
「そんなことをどこぞの進歩のない奴にいうくらいなら君がおぼれ死ぬくらい愛を囁きたいね」
「…慶次のことか?」
「そんな名前はしらないね」