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「たけとみ1」(2006/08/06 (日) 22:19:19) の最新版変更点
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ニクシロ5 微エロ?
はっ、と苦しげな息がかかる。うなじを撫でれば汗に濡れる。銀髪が絡んだ。
「ひっ、ぱるな…」
「そういうおまえは緩めろ」
締まりすぎも痛いと悪戯に囁けば、壮絶な蒼に睨まれた。実際のところ、快楽にとろけた目もいいが屈辱に歪むほうが「らしく」ていい。
「誘ってんのか?」
「誰が…っ」
「士朗が」
わざと揺さぶって息を乱れさせると、ダイレクトにくわえ込まれた自身に快楽が走る。
「ニク、ス…!」
「なんだ?」
ぎりぎりまで追い上げられたら辛いのはどちらか。陥落を計って、ひきつる喉をなめあげた。己の金と彼の銀が混じると何ともいえない色になる。こんな時しか交わらないからか、それを見るたび猥褻極まりないと思える。
「欲しいって、言ってみろ」
「…くぅっ」
「そしたらおまえが欲しくてたまらないもの、たっぷり注いでやるよ」
あられもなく強請られるのは興ざめするが、言いたがらないのを強いるのは嗜虐をそそる。
「いってみせろ…士朗?」
快楽はいつも自分の味方。哀れなくらいしなる肢体にいっそう鳴かせるため、また動き出した。
たけとみ1
軍事上はなんの利益にもならない地の攻略に半兵衛は首を傾げた。
「こんなところを攻めてもあまり利はないと思うけどな」
あやしげな宗教団体と鬼島津がにらみあい、おまけに海に面しているから海賊と毛利領、両方にも近い。そんな所よりはまだ半兵衛が目をつけた箇所は山ほどあった。
「九州に一つ拠点を構えたいといったのはおまえではないか」
秀吉はいつもどおりの苛烈さで譲らない。どうやって言いくるめようか、そういう考えしかない半兵衛は手始めに「もしかして秀吉、どこか体でも痛めたかい?」と尋ねてみた。半兵衛が主の体調を見抜けないのでは軍師の名を返上しなければならないだろう。秀吉の健康管理も半兵衛の仕事のひとつと考えていた。
「我が覇道に陰りなどない」
つまり頗る快調。
「ではなぜ?」
「九州攻めは長くなるだろう。ひとつはこういった場所は押さえておけば士気もあがる」
珍しく秀吉が自分の目的にそぐわないことを言ったが、半兵衛はなるほど、と呟いた。
「傷ついた兵にも手をさしのべる策かい」
「そう思え」
「わかった。それなら僕にも依存はない。兵の結束は欠かせないからね」
歴史のないに等しい豊臣軍はとかく「寄せ集めの衆」と見られがちだ。結束と士気を浸透させるには飴も必要と半兵衛は思い至った。
やはり秀吉は僕とはまったく違う世界を見ていると実感した。
「万病にも効くという名湯だそうだからな」
「負傷兵にはありがたい話だね」
秀吉の気遣いにだけ、まったく思い至らない半兵衛はその秀吉の言葉の真意を気づくことはなかった。
バサラ初書きが竹中豊臣です…萌え!