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「ケダル1」(2006/07/26 (水) 18:46:30) の最新版変更点
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ジェノギガ1 【チェックメイト】
「俺の勝ち」
3手先を読んで、駒を放った。
闇の中で仄かな銀色のポーンは鉄のクィーンを盤上から落とした。
「ゲームはプレイ中の心理の動きを楽シムものだヨ、ギガデリックは無粋だねェ」
「おまえが弱いんだよ」
先が読める遊戯。未来の知れた世界。
俺にとっては同義。
早く終わってしまえばいい。
ケダル1 【まどろみの中で】
言葉にならない夜には沈黙のままで抱いていてほしい。
「言葉のいらない関係は理想に値するか否か?」
ケイナのくだらない問いかけは禅問答のようだ。
多くは達磨の関心を寄せることなく消えていくが、時折気の向いた時英知を覗かせる少年が応えを返すことがある。
「あんたは喋りすぎるから黙ってて時がある」
「あ、酷い」
「今はそう」
言葉がいらない関係になるほどお互いを信じちゃいないだろうと達磨が半ば眠りながら呟いた。
僅かに顔をしかめたケイナが既に眠りに落ちた少年の額を小突いた。
「残酷なこと言っちゃってさ……」