「ちびぎ○ら」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「ちびぎ○ら」(2006/07/26 (水) 06:27:10) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
ダークエッジ妄想7 吉白5 アンタレス
胸の中の軽い箱が重く感じられる。
心臓の上に、心臓がある。
たった一本の小さなマッチ棒を残して消えた。
彼の亡骸はどこにもない。
「あれでも、不死族……だもんな」
喫煙は20歳になってから、というあってないような注意書きの箱から、未成年の吉国がこの上なく慣れた手つきで新しい煙草をくわえる。
たぶんもう肺は排気ガスで真っ黒だろうから、これ以上悪くなることもない。
「遠山、おまえってさ」
心臓に、心臓が重なる。
彼が託したたった一本の亡骸。
「ちゃんと悪いことしたか?怒られたか?」
両手と、片足で足りてしまう人生を生き、それからあと2本ほどつけたして消えていった遠山白右という名前の少年は。
果たして。
「なあおまえ、煙草とか吸ったりしたことあったのかよ」
心臓に、心臓が重なる。二度と片方は脈打つことはない。ただ、熱だけを孕んでいるような気が吉国にはした。
ち○ぎゃらりーのブタ×狼妄想in擬人化により注意
「た、食べていい?」
「断る」
ブタは毅然かつ堂々と断った。ブタはブタでも男気あふれる野ブタである。ソーセージになるためのだけの箱入りではない。
「で、でも食べたいんだけど」
「やかましいヘタレ狼の分際で」
「うぅっ」
途端に食物連鎖カースト制度では上のはずの狼は涙目になった。
「今日で四日目だよぅ」
「野生のブタをなめんなよ」
びっ、と親指で首をかっ切るポーズをしてみせるブタ。とても食われる側とは思えない。
「せ、せめて足とか耳食べさせてっ」
「うるせえぞワンコロ!犬は尻尾巻いて母ちゃんのミルクでも飲んでろ!」
「俺は狼だぁ~」
ずびずび鼻水を拭きながら狼はまた明日頼んでみようと決めた。
打たれ弱いけれど狼はとてもとても前向きだった。