こじゅまさ4 チェンジ 「あー、あっちいなあ…」 どこの国も暑い。奥州は夏でも涼しいくらいだが一度南下するとそれは簡単に覆される。 おかげで戦装束は絞れば滝のように濡れそぼる。 「こいつも見た目は悪かねえんだがなあ」 そこで政宗の隻眼がきらんと光った。 「暑けりゃこうすりゃいいんだよな!image changeって奴だ!」 翌朝。 「政宗様、合戦の準備がととの…ま、政宗様!?その格好は!!」 「よう小十郎、どうだイカしてるだろ?」 凍りついた小十郎の眼前、そこには戦装束とはとても言えない軽やかな格好の政宗がいた。 以前小十郎が夜なべして縫いあげた羽織にはだけた首もとを涼しげに政宗が笑った。 「おまえと揃いだぜ、なかなか趣味がいいな」 「か、兜はっ?帷子はどこですか!」 「このクソ暑いのにあんな格好できるか、世の流れはcool bizだぜ」 「いつ流れ弾が飛ぶやもしれぬ合戦で何を仰いますか!?お着替えください政宗様!」 「出るぞ野郎共、出陣だぜ!」 「政宗様ー!!」 小十郎の声が悲痛にあがるも舎弟もとい配下たちの声にあっさりかき消えた。 だてむね衣装2はやらしい。あの上着はきっとこじゅの手作りだと妄想。