ち○ぎゃらりーのブタ×狼妄想in擬人化により注意 「た、食べていい?」 「断る」 ブタは毅然かつ堂々と断った。ブタはブタでも男気あふれる野ブタである。ソーセージになるためのだけの箱入りではない。 「で、でも食べたいんだけど」 「やかましいヘタレ狼の分際で」 「うぅっ」 途端に食物連鎖カースト制度では上のはずの狼は涙目になった。 「今日で四日目だよぅ」 「野生のブタをなめんなよ」 びっ、と親指で首をかっ切るポーズをしてみせるブタ。とても食われる側とは思えない。 「せ、せめて足とか耳食べさせてっ」 「うるせえぞワンコロ!犬は尻尾巻いて母ちゃんのミルクでも飲んでろ!」 「俺は狼だぁ~」 ずびずび鼻水を拭きながら狼はまた明日頼んでみようと決めた。 打たれ弱いけれど狼はとてもとても前向きだった。