日本語対応の「インタラクティブ作図ソフトウエア」を作成するプロジェクトがKidsCindyです。製作に当たって念頭においているソフトが3つあります。
シンデレラ
KSEG
GRAPES
KSEG
GRAPES
です。grapesは作図ソフトというよりグラフ描画ソフトですが。シンデレラとKSEGは似ていますが、インターフェースがまったく違います。両方の操作性を盛り込みながら進めていきたいと思います。
対象ユーザは中学生・高校生・その先生です。Kidsという名称から、小学生や幼稚園児を想像する人が多いかもしれませんが、幼稚園児に作図は無理です。「幾何の作図さえできればよい」のであればシンデレラやgrapesで十分です。KidsCindyは遊びの要素を盛り込みながら、図形に親しむことを目的としています。範囲は高校数学までを目標にしています。
このソフトの特徴の一つはアピアランスという概念があることです。「猫で作図」とか「星で作図」ということができるようになっています。ユーザが自分のアピアランスを編集できるようにするところまでを目標にしています。
プラットフォームはwxWidgetsというのを使っています。これを使っている理由は
- MSW,OSX,Linuxの間の行き来が簡単なこと。(共通のソースで開発できる。)
- フリーソフトであるばかりでなく、ユーザによる再配布が可能であること。
教育現場で使ってもらうことを念頭に置くと、再配布可能という条件はとても大切です。また、Linux版をKNOPPIX/MATH2007に上梓してもらいました。
wxWidgetsはあまり広まっていないので参考書が少ないのが欠点ですが、VC++.NETの経験者であれば、ほぼ同じ感覚でプログラミングできるほどプラットフォームとしては整備されています。また同種のプラットフォームにQtがあります。こちらは日本語の解説書もありよいようにも思うのですが、Windows版が入手しにくかったというめぐり合わせの悪さで、wxWidgetsにしてしまいました。(運命の分かれ道とはこのこと。)
wxWidgetsはあまり広まっていないので参考書が少ないのが欠点ですが、VC++.NETの経験者であれば、ほぼ同じ感覚でプログラミングできるほどプラットフォームとしては整備されています。また同種のプラットフォームにQtがあります。こちらは日本語の解説書もありよいようにも思うのですが、Windows版が入手しにくかったというめぐり合わせの悪さで、wxWidgetsにしてしまいました。(運命の分かれ道とはこのこと。)